雨漏りしにくい金属屋根の葺き方とは?おすすめの屋根材もご紹介!
投稿日:2024.1.18
屋根の葺き替え、カバー工事に最適な金属屋根。
耐久性が高いだけでなく軽量で耐震面にも優れているため、新築住宅からリフォームまで幅広く使用されています。
そんな需要の高い金属屋根ですが、さまざまな葺き方があるのをご存知でしょうか?
そこで本記事では、金属屋根の葺き方をご紹介するとともに、それぞれの葺き方のメリット・デメリットについても解説します。
最後には当社オススメの屋根材もご紹介しますので、屋根工事をご検討中の方、または雨漏りが気になる方は最後までチェックしてくださいね。
目次
金属屋根の葺き方
金属屋根は大きく分けると「縦葺き」と「横葺き」の二種類の葺き方があります。
縦葺きのなかにも「瓦棒葺き」「立平葺き」と呼ばれる葺き方や、横葺きのなかにも「平葺き」「段葺き」などの葺き方があります。
あまり細かくお伝えすると長くなるので、今回は大きく「縦葺き」「横葺き」に分けてご説明していきましょう。
縦葺きとは?
縦葺きとは、屋根に対してタテに葺いていく葺き方のことを言います。
工場や体育館などの折半屋根や、おしゃれな片流れ屋根などで見かけることが多いですよね。
金属の縦葺きは、基本的に屋根のてっぺんから軒先に向かって1枚ものの長尺の板を使用します。
縦葺きのメリット・デメリット
先述した通り、金属の縦葺き屋根は1枚ものの板を使用するため、屋根の下に水が回りにくいのが特徴です。
立平葺きの場合でいうと、横の重なり部分は2cmほどの高さがあるため、そこから中に水が入ることはほぼありません。
そのため、金属屋根の中でいちばん雨漏りに強い葺き方と言われています。
ただし断熱材が一体型になった屋根材が少ないため、断熱性が低く雨音が気になるというデメリットもあります。
また、複雑な形状をした屋根の施工には向かないというのが縦葺きの弱点です。
縦葺きの金属屋根には何がある?
最近の金属の縦葺き屋根は、昔の瓦棒葺きのようにつなぎ目に木材を使うことがない「立平葺き」が主流となっています。
「立平333」や「立平ロック」などの名称でよく知られていますね。
なお、当社で使用している縦葺き用のガルバリウム鋼板は、いつもお願いしている建材屋さんに加工してもらっています^_^
縦葺きの屋根の工事事例
こちらは銅板屋根からガルバリウム鋼板の立平葺きにカバーした現場の写真です。
縦葺き屋根は水はけがよいだけでなく、太陽光パネルや温水器を設置する位置に制限がないというメリットもあります。
こちらのお客様は元の銅板屋根と温水器が電蝕を起こして穴が開いていたところを、電蝕の起きにくいガルバリウム鋼板の縦葺きでカバーしました。
電飾して穴が開いた屋根のカバー工事の施工事例はこちらをご覧ください!
横葺きとは?
横葺きとは、屋根に対してヨコに葺いていくことを言います。
複雑な形に対応することができるため、お寺の銅板屋根やデザイン性の高い美術館の屋根などで見かけることが多いですよね。
瓦屋根やスレート屋根の葺き方も、横葺きに該当します。
横葺きのメリット・デメリット
金属の横葺き屋根は色やデザインなど、豊富なラインナップから選ぶことができます。
なかでも断熱材が一体型になったモデルは、断熱・防音効果が高いのが大きな特徴です。
ただし屋根材の下に水が回りやすく入った水は横に流れていくため、下り棟の雨仕舞を念入りに行う必要があります。
横葺きのなかでも平葺き屋根は特に水が回りやすいため、ルーフィングが寿命を迎えると雨漏りのリスクも高まります。
横葺きの金属屋根には何がある?
金属の横葺き屋根にはさまざまな種類がありますが、最近では断熱材入りのものが主流となっています。
ニチハの「横暖ルーフ」や、アイジー工業の「スーパーガルテクト」などが有名で人気ですよね。
当社では、横暖ルーフやスーパーガルテクトほどメジャーではありませんが、福泉工業の「MFシルキーG2」をよく使用しています。
表面のちぢみ加工により傷が目立ちにくく、色褪せも少ないオススメの屋根材です。
断熱材一体型のよいところは断熱性能だけでなく、横のつなぎ目に溝があるためカチッとはまって隙間ができにくいところにあります。
平葺き屋根の場合は上を歩くとわずかな隙間ができてしまいますが、断熱材付きのものはその心配がないので防水面でも優れています。
横葺き屋根の工事事例
こちらは瓦屋根から福泉工業のMFシルキーG2に葺き替えをした現場です。
垂木が腐って瓦の重みで屋根が下がっている部分を補強しつつ、軽量なガルバリウム鋼板の横葺き屋根に葺き替えました。
横葺き屋根は和風の住宅にも馴染むため、瓦屋根からの葺き替え時に選ばれることが多いです。
瓦屋根から横葺きガルバリウム鋼板への葺き替え工事の現場レポートはこちらをご覧ください!
当社おすすめの石粒付き屋根材とは?
当社現場レポートでよく登場する「石粒付きガルバリウム鋼板」は、今までご紹介してきた縦葺き・横葺きとは少し違った葺き方をします。
当社がイチ押ししているデクラ屋根「セネター」は、L字型のフックのようになった部分を引っ掛けてビス止めをする葺き方です。
これを「インターロック工法」と呼んでおり、ビスを斜めに打つので水が溜まりにくいというメリットがあります。
石粒付きガルバリウム鋼板は海外では歴史の古い屋根材ですが、ビスが見えることを好まない日本ではあまり普及してきませんでした。
ですが水や風に強い石粒付き屋根は、雨や台風の多い日本の風土に向いているとも言えます。
また表面が凸凹しているので、既存の屋根の上に重ねる屋根カバー工法にピッタリです。
特にセネターは40年以上の歴史があり、実際に当社で10年以上前に施工した屋根もとても良い状態を保っています。
そのため、当社イチオシの屋根材としてご提案させていただいております!
まとめ
今回は縦葺きと横葺きのメリット・デメリット、当社イチオシの石粒付き屋根材について解説してきました。
当社は累積で1万件を超える屋根の施工を行ってきた屋根のプロでもあります。
色んな屋根を見てきたからこそ、お客様の屋根にとってベストなリフォームをご提案できるという自信があります。
現場調査、お見積りは無料でいたしておりますので、屋根のことなら富士宮屋根工事店までお気軽にお問い合わせください!
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