あなたのお家はどのタイプ?屋根の形状について解説します!
投稿日:2024.6.13
普段なにげなく目にしている住宅の屋根ですが、じっくりと見回してみると実にさまざまなタイプの屋根がありますよね。
ところで皆さんは、屋根の形状に名称があることをご存知でしょうか?
「切妻」や「寄棟」は聞いたことあるけど、それ以外は知らないという人が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、数ある屋根形状の中から、一般住宅でよく見かける屋根の形状をご紹介していきます。
あなたのお家の屋根がどのタイプなのかもぜひチェックしてみてくださいね!
目次
屋根の形状には何がある?
住宅の屋根の形状には、代表的なもので以下の形状があります。
・切妻屋根(きりつまやね)
・寄棟屋根(よせむねやね)
・方形屋根(ほうぎょうやね)
・片流れ屋根(かたながれやね)
・差し掛け屋根(さしかけやね)
・陸屋根(りくやね・ろくやね)
・複合屋根(ふくごうやね)
それぞれの屋根形状を詳しく見ていきましょう。
切妻屋根(きりつまやね)
屋根といえばまずこの三角屋根の形を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
それくらい一般的な屋根の形状で、シンプルな作りのため新築時やメンテナンス時のコストを抑えることができます。
屋根勾配にもよりますが、水はけがよいためもっとも雨漏りしにくい屋根とも言えます。
その半面、一般的すぎるためデザイン性のある家を求める人には向かないと言えるでしょう。
また妻側(屋根が三角になった部分)に雨風が当たりやすく、破風板や外壁が傷みやすいというデメリットもあります。
寄棟屋根(よせむねやね)
切妻屋根に続いて一般的な屋根がこの寄棟屋根です。
屋根同士が合わさる「棟」が4方向から中央に向かって寄り合っているため「寄棟」と呼ばれています。
「棟」については以下のページをご参照ください!
4方向に屋根があるため建物のバランスが良く、家を建てる方向の制限がないという汎用性の高い屋根です。
また外壁の劣化が少なく、風の抵抗を受けにくいというメリットがあります。
ただし、強風時に棟が飛ばされたりすることもありますので、定期的なメンテナンスも必要です。
方形屋根(ほうぎょうやね)
寄棟屋根に似ていますが、正方形の家に採用されることが多く、ピラミッドのようなかたちをしているのが特徴的な屋根です。
四角形や六角形をしたお寺の屋根も方形屋根と呼ばれています。
片流れ屋根(かたながれやね)
おしゃれな新築住宅でよく見かける屋根がこの「片流れ屋根」です。
屋根が片側一方後に傾斜しているため、屋根裏にロフトを作ったりとデットスペースを活用することができます。
スペースの限られた狭小地で選ばれることが多く、シンプルな作りのため建築コストを抑えることができます。
いっぽうで軒が短く外壁に雨水が当たりやすいため、雨漏りするリスクが高い屋根とも言われています。
差し掛け屋根(さしかけやね)
左右の屋根が段違いになっている屋根で、デザイン性が高いため最近人気の高い屋根の形状です。
見た目の通り「段違い屋根」と呼ばれることもあります。
こちらも片流れ屋根と同様にデットスペースを活用したり、室内区間を広げたりすることができます。
ただし片方の屋根が外壁とぶつかる形状になっているため、新築時に念入りな雨仕舞を行う必要があります。
陸屋根(りくやね・ろくやね)
箱型の家に用いられる勾配のない平坦な屋根で、屋上にテラスなどを設けることができます。
フラットな形状で風の影響を受けにくいため、台風の多い沖縄の住宅で見かけることが多いですよね。
ただし屋根勾配がないため屋根の防水はしっかりと行う必要があります。
また屋根裏のスペースがないため、部屋に熱がこもりやすいというデメリットもあります。
複合屋根
一部は寄棟、一部は切妻といった、いろんなタイプの屋根が合わさった屋根です。
複雑な形状をしているため、個性的な外観を演出することができます。
いっぽうで屋根の「谷」や外壁との取り合い部分が生まれるため雨漏りのリスクが高く、しっかりとした雨仕舞を行う必要があります。
屋根形状ごとの工事事例
屋根の形状によって施工方法もさまざまで、雨仕舞の方法も変わってきます。
次に過去に当社で行った屋根の形状ごとの工事事例をご紹介していきましょう。
切妻屋根の工事事例
こちらは波板屋根からガルバリウム鋼板の縦葺きへ葺き替えを行った現場です。
既存の波板屋根はつなぎ目が浮いて雨漏りしていましたが、嵌合式(かんごうしき)の立平葺きにすることにより雨風に強い屋根へと生まれ変わりました。
またケラバを板金で巻くことにより、さらに屋根が長持ちさせることができます。
寄棟屋根の工事事例
こちらは強風で棟が飛ばされてしまったというお客様です。
当初は棟交換のご依頼でしたが、築年数も古く屋根のルーフィングは寿命を迎えていました。
いつ雨漏りしてもおかしくない旨お伝えしたところ、コロニアル→石粒付きガルバリウム鋼板へのカバー工事をご選択いただきました。
石粒付きガルバリウム鋼板は塗装メンテナンスの必要がなく、石粒が雨音を吸収してくれるという当社イチオシの屋根材です。
方形屋根の工事事例
こちらは屋根から雨漏りしているとのことでご連絡をいただいたお客様です。
モニエル瓦が割れたところから雨漏りしている様子でしたが、軒先にかけて下地が緩んでいたため葺き替え工事を提案させていただきました。
モニエル瓦はスラリー層という表面の塗膜で保護されている屋根材のため、定期的な塗装メンテナンスが必要です。
また、既に販売終了となっていて換えのものがないため、リフォームの際は屋根葺き替え工事をおすすめしています。
複合屋根の工事事例
こちらは屋根の谷の部分から雨漏りしているとのことでご依頼をいただいたお客様です。
谷の部分には水が外に流れるように「谷板金」を入れます。
当社では、谷板金には逆Vの字型に加工したものを使用しています。
谷板金が外から見えづらく、見た目がスッキリするのでオススメです。
しっかりとした雨仕舞だけでなく、見た目にもコダワルのが当社のポリシーでもあります^_^
屋根のことなら富士宮屋根工事店まで!
今回は屋根の形状とそれぞれのメリットやデメリット、当社で行ってきた屋根形状ごとの施工事例をご紹介しました。
形状によって雨漏りしにくい屋根、雨漏りしやすい屋根がありますが、どの屋根においてもいちばん大事なのは「雨仕舞」です。
雨仕舞を理解していない業者に屋根工事を依頼すると、雨漏りのリスクが高まるので注意が必要です。
当社は累計1000棟以上の施工実績を持つ屋根専門の工事店で、雨仕舞を熟知した職人が施工、現場チェックまで行っておりますの安心してお任せください(^_^)v
屋根のことなら富士宮屋根工事店までお気軽にお問い合わせください!
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