コーキングの種類には何がある?コーキングの打ち方についても解説!
投稿日:2024.10.29

建物の外装だけでなく、お風呂やキッチンなどの水回りでも使われているコーキング。
ホームセンターでも売られているため、いちどは目にしたことがあるのではないでしょうか。
DIYツールとしても一般的なものになってきたコーキングですが、たくさんの種類があってどれを選んだらよいか迷ってしまいますよね?
そこで今回はコーキングの種類には何があるのか、またその打ち方などについて解説していきます。
お家のリフォームをお考えのかた、DIYしてみようとお考えのかたはぜひチェックしてくださいね!
目次
コーキングの種類には何がある?
まず初めに、ホームセンターやインターネットで入手可能なコーキングの種類を3つご紹介します。
シリコンコーキング
もっとも一般的で、お風呂やキッチンなどの水回りだけでなく、屋外でも使用できる汎用性の高いコーキングです。
下の写真のようなプラスチックのケースに入っているシリコンコーキングは金額的にも安く、ホームセンターでもよく売られています。
amazon.co.jpより
シリコンコーキングは防水性が高く劣化しにくいのですが、上から塗装することができないため、外壁のサイディングなど塗装をする場所には向きません。
いっぽうアルミや金属、ガラスなどの伸び縮みが少ない場所の場合はシリコンコーキングのほうが長持ちします。
ウレタンコーキング
amazon.co.jpより
耐久性、弾力性に優れたコーキング剤で、外壁のひび割れの補修に使われることが多いです。
上から塗装できるので、コンクリートやサイディングの目地に使用することもできます。
ただし紫外線に弱いため、上から塗装することが大前提です。
塗装することが前提であれば、サイディングの目地にはウレタンコーキングを使うことを塗料メーカーは推奨しています。
変成シリコンコーキング
amazon.co.jpより
ウレタンコーキングを改良したもので、硬化する時間が早く上から塗装することもできるコーキングです。
サイディングの目地のように伸び縮みしたり、塗装したりする箇所には変成シリコンコーキングが使われることが多いです。
DIYにおすすめのコーキングとプロ仕様のコーキング
お客様のところに外壁塗装の現場調査に伺うと、ご自分でシリコンコーキングを塗られているお家をよく見かけます。
ところがシリコンコーキングの場合、全部撤去しないと上から塗装ができません。
そのため、DIYされる際には変成シリコンコーキングかウレタンコーキングを使用しておけば間違いありません。
なお、当社で外壁塗装をする際は高耐久のコーキングをオススメしております。
外壁塗装をされるお客様のほとんどがこちらのコーキングをお選びいただいていますので、ぜひチェックしてみてください!
外壁サイディングのコーキング補修方法
外壁塗装の際にはプロに任せたほうが安心ですが、ちょっとした補修であればDIYでコーキングすることも可能です。
ここでは外壁サイディングのコーキングの補修方法ついて簡単にご説明します。
既存コーキングの撤去
既存コーキングの上に新しいコーキングを重ねる「打ち増し」という方法もありますが、長持ちさせるためには「打ち替え」がおすすめです。
打ち増し、打ち替えの違いについては以下ブログ記事もご参照ください!
打ち替えの場合、まずは既存のコーキングをカッターでていねいに取り除きます。
コーキングを取り除いたら刷毛などで目地部分を清掃しましょう。
ボンドブレーカーの設置
コーキングを撤去したら、金具の上に青いシールが貼られているのが見えてくるかと思います。
これは「ボンドブレーカー」というのですが、コーキングと一緒に剝がれてしまうことがあります。
実はこのボンドブレーカーはとても重要なものなので、剝がれてしまったら貼り直す必要があります。
マスキングテープが細くなったような見た目ですが素材が違うので、外壁の目地幅にあったものを購入するようにしましょう。
ボンドブレーカーが必要な理由については後ほどご説明しますね。
マスキングテープ養生
古いコーキングを撤去し、必要に応じてボンドブレーカーを設置したら目地の両サイドにマスキングテープを貼って養生します。
この養生をしっかりとやらなければ、仕上がりが汚くなってしまうのでとても大事な工程です。
慣れていない人であれば、太めのマスキングテープを選んだほうがコーキングがはみ出ることがなく安心ですね。
プライマー(下塗り材)の湿布
コーキングを打つ前にプライマー(下塗り材)を塗ります。
プライマーとはコーキングの付きをよくする接着剤のようなもので、これを塗らなければコーキングとサイディングが剥離しやすくなるので必ず必要です。
プライマーはボンドブレーカーを避け、サイディングの両脇をめがけてていねいに塗っていきます。
そうしてプライマーが完全に乾くまで20〜30分放置します。
コーキングの充填
プライマーが乾いたらコーキングを充填していきます。
コーキングは中に空気が入らないよう、しっかりと充填していきます。
ヘラで慣らす
コーキングを充填したら、ヘラで押さえながら表面を平らに慣らしていきます。
コーキングが乾く前にマスキングテープを剥がしたら完成です!
ボンドブレーカーが必要な理由とは?
先ほど少し触れた、サイディングの目地に隠れている「ボンドブレーカー」はなぜ必要なのでしょうか?
それは、サイディングのコーキングは2面接着をしなければならないからです。
2面接着とは、下の図のとおりサイディングとコーキングを2面で接着している状態のことを言います。
つまりサイディングと下地が接着されていない「遊び」がある状態になります。
その遊びがあることにより、建物の揺れに追従することができるのでコーキングが切れたり剝がれたりしにくくなるのです。
ボンドブレーカーとはコーキングの2面接着を実現するためのもので、コーキングを長持ちさせるためには欠かせないものなのですね!
まとめ
今回はコーキングの種類やサイディング外壁の補修方法について解説してきました。
コーキングのことは知っていても、ボンドブレーカーやプライマーのことは初めて知った、という人も多いのではないでしょうか?
最近ではインターネットでも簡単に材料が手に入るので、DIYを検討されている人も多いかと思います。
もちろんDIYでも可能ですが、やはりプロにお願いしたほうが安心ですし見た目も格段に違ってくるので慎重にご検討ください。
当社では屋根・外壁工事だけでなくコーキングの打ち替えなど、外装のメンテナンス工事も随時受け付けております。
お見積りは無料でいたしておりますので、お家のメンテナンスなら富士宮屋根工事店までお気軽にご相談ください!
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