サイディング張り替えが必要なサインとは?カバー工法との違いや流れを解説
投稿日:2025.11.19

外壁は家の顔とも言われる部分で、住宅の美観に大きく影響します。
また、外壁は住宅の美観を保つだけでなく、建物を雨風から守る重要な役割を持っています。
外壁材にはさまざまな種類がありますが、その中でもサイディングは日本の住宅で広く採用されている外壁材です。
しかし、経年劣化によって色褪せやひび割れなどが発生し、張り替えが必要になることがあります。
本記事ではサイディング張り替えについて、カバー工法との違いや工事の流れについて詳しく解説します。
サイディングの張り替えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
サイディング張り替えとは

サイディング張り替えとは、既存の外壁材をすべて撤去して新しいサイディングボードに交換する外壁リフォーム工事です。
塗装では対応できない深刻な劣化がある場合に選択される、大規模な工事になります。
張り替えは既存のサイディングを完全に撤去するため、下地の状態を確認することが可能で、必要に応じて補修ができるというメリットがあります。
撤去費用や処分費用がかかるため工事費用は高くなりますが、長期的な安心感と建物の耐久性を考えると、状態によっては張り替えのほうが最も良い選択となることも少なくありません。
張り替えによって住宅の外観が一新されるだけでなく、防水性・断熱性・耐久性が大きく向上して、住宅の資産価値を高めることができます。
サイディング張り替えとカバー工法の違い

外壁リフォーム工事には「張り替え」と「カバー工法(重ね張り)」の2つの方法があります。
張り替えは既存のサイディングを撤去してから新しいサイディングを施工する方法なのに対し、重ね張りは既存のサイディングの上に新しいサイディングを施工する方法です。
撤去費用がかからないため、張り替えよりも工事費用を抑えることができます。
しかし、重ね張りには制限があり、既存外壁の腐食が進行していたり構造的な問題があったりする場合は適用できません。
また、外壁材が二重になることで建物の重量が増加するため、耐震性に影響を与える可能性があります。
さらに、下地材の状態まで確認することができないため、隠れた劣化を見逃すリスクがある点にも注意が必要です。
サイディング張り替えが必要なサイン

サイディングの寿命は一般的に20年~40年程度とされています。
環境や使用されている素材によっても異なりますが、一般的にはこの年数を超えている場合、目に見える劣化がなくても張り替えを検討する時期といえます。
また、以下のような劣化症状が複数見られる場合は、張り替えを検討すべきサインといえるでしょう。
色褪せ・変色
紫外線や雨風によってサイディングの色が著しく褪せたり、部分的に変色している場合は劣化のサインです。
色褪せや変色は塗装による保護機能が失われているサインで、塗装では対応できないほどサイディング自体が劣化している可能性があります。
塗装で対応できることもありますが、下地の劣化が進んでいるようであれば張り替えが推奨されます。
ひび割れ・欠け
サイディングに大きなひび割れや欠けが、広範囲に見られる場合は注意が必要です。
その劣化箇所から雨水が侵入して、内部の構造材まで腐食させる危険があります。
小さなひび割れであれば補修で対応することが可能ですが、小さなひび割れでも複数箇所に及ぶ場合や広範囲で発生している場合は、全体的な劣化が進んでいる可能性が高いでしょう。
反り・浮き
サイディングボードが波打つように反ったり、浮いていたりする場合、内部に湿気が溜まって防水機能が低下している証拠です。
放置すると内部の構造材にまで水が浸入して、建物全体の耐久性に影響してしまいます。
コーキングの劣化
目地部分のコーキング材がひび割れたり剥がれたりしている状態は、防水機能が失われているサインです。
劣化している箇所から雨水が浸入して、外壁材の腐食や雨漏りにつながることもあります。
カビ・コケの発生
カビやコケは水分が多くてじめじめとした環境で繁殖します。
そのため、外壁表面にカビやコケが発生している場合、サイディング自体の防水性が低下している証拠です。
洗浄で落とすことはできますが、それだけでは根本的な解決にはならないため、適切な対処が必要です。
サイディング張り替えの流れ

サイディング張り替え工事は、通常2週間~1ヶ月程度の期間がかかります。
流れについては以下のような流れでおこないます。
既存サイディングの撤去
張り替え工事では、まず既存サイディングの撤去作業から始まります。
破損させないよう慎重に撤去作業を進めます。
この際、劣化した防水シートも剥がし、下地の状態を確認します。
下地補修
下地材の状態をチェックしたら、必要に応じて補修または交換をおこないます。
次に新しい防水シートを施工し、胴縁(どうぶち)と呼ばれる下地材を取り付けます。
この工程はサイディングの耐久性に大きく影響するため、適切におこなうことが大切です。
新しいサイディング取り付け
新しいサイディングボードを丁寧に取り付けていき、専用の金具やビスでしっかりと固定します。
窓周りやコーナー部分には専用部材を使用して施工します。
シーリング処理
最後に、サイディングボード同士の継ぎ目や窓周りに、シーリング材を充填して雨漏りを防ぎます。
シーリング処理は、雨水の侵入を防いで外壁の防水性を高めるために重要な仕上げ工程です。
工事の流れについては、「施工の流れ」をご覧ください。
まとめ
サイディング張り替えは全ての外壁材を新しいものに交換する工事なので、大きな費用がかかってしまいますが、住宅を長持ちさせるためには重要なメンテナンスです。
色褪せやひび割れ、反りなどの劣化サインを見逃さず、適切なタイミングで張り替えをおこないましょう。
適切なタイミングで工事をおこなうことで、より深刻なダメージを防ぐことができます。
*K*
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