棟板金の釘浮きが起こる原因とは?放置した場合のリスクについても解説
投稿日:2026.3.28

屋根のメンテナンスを検討している方の中には、点検の際に業者から「棟板金の釘が浮いています」と指摘された方もいるのではないでしょうか。
釘が浮いていると聞くと小さな問題のように思えてしまいますが、放置すると雨漏りや板金の飛散につながることもあるため、原因をしっかり理解して対処することが大切です。
本記事では、棟板金とはどのような部材なのかを踏まえたうえで、釘浮きが発生する原因や放置した場合のリスクについて解説します。
目次
棟板金とは

棟とは屋根の一番高い位置にある、左右の傾斜が合わさる稜線の部分のことをいいます。
この棟には雨水や風が直接当たりやすいため、金属製の板を取り付けて保護しています。
これが棟板金です。
棟板金は屋根の頂上に取り付けられているため、屋根全体の中でも特に雨風の影響を受けやすい場所です。
そのため、棟板金の状態が屋根全体の寿命にも大きく関わってきます。
棟板金の下には、貫板と呼ばれる下地材が設置してあり、ここに釘をしっかりと打ち込むことで棟板金を固定します。
この釘が緩んでしまうと、釘穴から雨水が浸入したり、次第に釘が抜けて飛散してしまう恐れがあるのです。
棟板金の釘浮きが起きる原因

棟板金の釘は、主に以下のようなことが原因で浮いてきてしまいます。
熱膨張と収縮
棟板金に使われている金属は、温度変化によって膨張と収縮を繰り返します。
夏の暑い時期には屋根の表面温度が70℃を超えることもあり、この暑さが原因で金属が膨張し、同時に固定されている釘も外側に引っ張られます。
その後、夜間に一気に冷えると金属は収縮して元の位置に戻ります。
しかし、元の位置に戻るのは板金のみで、一緒に引っ張られた釘はそのままの位置に残ってしまうのです。
このような現象を繰り返すことで、少しづつ釘が浮いてきてしまうのです。
特に日当たりが良い南向きや西向きの面に、この影響が出やすいとされています。
下地材の劣化
貫板は木材でできているため、長年にわたって雨水や湿気にさらされると徐々に腐食が進みます。
木材が腐ると釘を固定する力が低下してしまい、今までしっかりと固定されていた釘が簡単に緩んでしまうようになります。
築年数が経つほど貫板の状態が悪化しやすく、放置すると棟板金自体が外れてしまう危険性もあります。
築10~15年を過ぎた住宅は特に注意が必要で、木製の貫板ではなく腐食しにくい樹脂製の貫板を採用することで、このようなトラブルを未然に防ぐことが可能です。
強風や振動の影響
台風や強風が吹くと、棟板金の隙間から風が入り込み、板を持ち上げようとする力が釘にかかります。
この力は釘にとって大きなダメージになり、次第に釘が緩んで浮いて来てしまうのです。
また、交通量の多い道路沿いなどでは日常的に振動が伝わりやすく、この微細な振動の積み重ねでも釘を緩んでしまうことがあります。
棟板金の釘浮きは施工時の問題が原因になることがある?

棟板金の釘浮きは、経年劣化だけが原因とは限りません。
施工時に釘がしっかりと打ち込まれていなかったり、板金が歪んでいたりなど、施工時のトラブルが原因となることもあります。
このような問題があると、あとから釘が浮いてきてしまうのです。
また、釘の打ち込む角度が適切でないケースや釘の長さが適切ではないケース、貫板に劣化しやすい木材が使われていたりなど、施工時のさまざまな問題が原因になります。
さらに、必要な本数の釘を使用していないケースもあり、釘が少ないと固定力が低下してしまいます。
釘は1本あたりの固定力は小さくても、適切な本数と間隔で打たれていると板金全体を安定して固定することができるのです。
施工後数年以内など、比較的早い段階で釘浮きが発生した場合は、このような施工時のトラブルの可能性を疑ってみる必要があります。
当社では屋根に関するさまざまな工事をおこなっております。
詳しくはこちら「屋根・外壁工事メニュー」をご覧ください。
棟板金の釘浮きを放置するとどうなる?

釘浮きが発生していても、すぐに深刻な被害を引き起こすわけではありません。
ただし、放置し続けると次第にさまざまな問題につながってしまう可能性があります。
雨漏りが起こる
釘が浮いてくると板金の固定力も低下し、板金と下地の間に隙間が生まれます。
その隙間から雨水が入り込み、屋根内部へと侵入することで雨漏りが発生してしまうのです。
また、浮いた釘の釘穴から雨水が浸入してしまうこともあります。
雨漏りは天井のシミとして現れることが多く、気づいたときにはすでに内部が広範囲にわたって腐食しているケースも少なくありません。
下地材が腐食する
雨水が浸入すると、下地材である貫板にも影響が出て、木材の腐食が進んでしまいます。
釘は貫板に打ち込まれているため、貫板が腐食すると釘を固定する力が低下してしまい、さらに釘浮きが進んでしまいます。
早い段階で対処をおこなえば釘を打ち直すだけで済みますが、貫板が腐食して下地材の交換となると工事の規模が大きくなりやすく、修繕費用も高額になる傾向があります。
棟板金が飛散する
下地材が腐食して固定力が低下した状態で台風や強風にさらされると、棟板金が丸ごと飛散するリスクがあります。
飛散した棟板金は、隣家や通行人へ当たって大きな被害につながる可能性もあります。
場合によっては損害賠償問題に発展することもあるため、このような最悪の事態を防ぐためには釘浮き放置せずに、早い段階で対処することが大切なのです。
当社の板金工事については「板金工事」をご覧ください。
まとめ
棟板金の釘浮きは金属の熱膨張と収縮、下地材の腐食、強風や振動など、さまざまなことが原因となって引き起こされます。
また、施工時の不備が原因となるケースも少なくありません。
釘浮きを放置すると、雨漏りや下地材の腐食、さらには板金の飛散という深刻なトラブルに発展する危険性があります。
年数が経つほどそのリスクは高まるため、小さな異変でも早期に専門業者へ相談し、適切なメンテナンスをおこなうことが重要です。
*K*
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