こんな営業にはご注意を!失敗しない屋根業者の見分け方とは?
投稿日:2024.1.30 更新日:2024.1.30
先日、悪質リフォーム会社の社長らが逮捕されたというニュースがありました。
実際に富士宮市近辺でも、「回ってきた業者に屋根を壊された」「不安を煽るようなことを言われた」という被害はとても多いのが現状です。
悪質とまでは言わなくとも、高いお金を払って無駄なリフォームを契約してしまったというのもよく聞く話です。
それでは、そのような営業にだまされないようにするにはどうすればよいのでしょうか?
そこで今回は、注意すべき営業の手法や、失敗しない屋根業者の見分け方について解説します。
目次
こんな営業にはご注意を!
1.お客様と親密になりすぎる業者
訪問販売で注意したほうがよいのは、いかにお客様に気に入られて信頼関係を築くか、というところに注力している業者です。
職人とは別に営業がいる会社に多いやり方ですよね。
もちろん信頼関係を築くことは大事ですが、そうすることにより断りづらい状況を作っているというのも事実です。
そのような業者は、裏を返せば商品や施工に自信がないとも言えます。
そのため、お客様と親密になりすぎるような業者に対しては少し冷静な目で見たほうがよいとも言えるでしょう。
2.複数人で屋根調査をする業者
屋根の現場調査には作業員が1〜2人で訪問して、1人が調査・計測、1人がお客様対応をすることが多いです。
ところが4〜5人で訪問してきて、ゾロソロと屋根にのぼって調査をするような業者もなかにはいるようです。
過去に別の業者から相見積もりを取ったお客様で、「4〜5人で玄関先に来て断りづらかったのでそちらにお願いした」と言われたことがあります。
屋根調査にそんな人数は必要ありませんので、複数人で訪問してくるような業者にはご注意くださいね。
3.屋根調査に時間をかけすぎる業者
仮に1人で屋根調査に来たとしても、屋根から1時間も降りてこないのはちょっと怪しいと思ってください。
なぜならば、これは「よく見てくれる丁寧な業者だな」と思わせる手法だからです。
屋根のプロから言わせると、屋根は1時間も見るところはありません。
よく見てくれると思わせておいて、実は屋根の上で休憩しているだけかも知れませんよ(笑)
4.大幅値引きをしてくる業者
「いま決めてくれたら50万値引きしますよ」「足場代を無料にしますよ」と言ってくる業者にも注意が必要です。
そのような業者は、もとの見積金額を上乗せして提示してくるケースがほとんどだからです。
特に足場代は必ずかかってくる経費ですから、それを値引くかわりに工事の質を下げられたら本末転倒ですよね。
値引きによる即決を求めてくる業者はまず怪しいと疑うようにしてください。
5.保険の代行をすると言ってくる業者
「屋根修理が火災保険で下りるので無料で代行する」と言って契約を促す業者にも注意が必要です。
最近では業者の申請代行がよくないと調査員が判断するケースが多く、お客様が直接申請をしたほうが審査が通りやすいのです。
また地震や台風などの自然災害による損害ではない限り、期待を持たせるだけで実際には保険が下りないことがほとんどです。
そのため、被災地でもないのに「保険が下りますよ」と言ってくるような業者は相手にしないほうがよいでしょう。
失敗しない屋根業者の見分け方
訪問業者の営業手法がわかったとしても、実際に自分で業者を探すにはどうしたらよいのでしょうか?
ここでは、失敗しない屋根業者の見分け方について解説するので参考にしてみてください。
1.おおもとの業種が屋根専門業者であること
ホームページでリフォーム会社を検索すると、数多くの業者がヒットしますよね。
立派なホームページや、いいことを書いてあるホームページに目が行きがちですが、チェックすべきはその会社のおおもとの業種です。
おおもとの業種が大工さんなのか、水道屋さんなのか、塗装屋さんなのか、屋根屋さんなのか…
当然ですが、水回りのリフォームをお願いするなら水道屋さんにお願いしますよね?
そのように、リフォームしたい箇所を専門としている業者に依頼したほうが安心です。
意外と知られていないのですが、国土交通省のホームページで、その会社が何を専門にしている業者であるかを調べることができます。
カタカタでその会社名を入力して検索すると、「許可を受けた建設業の種類」のところに「1」の数字が出てきます。
そこで屋根専門業者であるかどうかを判断することできるので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、名前を入れても出てこないのは建設業の許可が下りていないということです。
ただし建設業の許可が降りていなくても、1件500万円以上の工事を請け負うことができないと言うだけです。
違法な業者というわけではありませんのでご安心くださいね。
2.屋根の状態をしっかりと説明してくれること
屋根にのぼって調査してもらった際には、実際の写真を見せながらしっかりと説明してくれる業者を選ぶとよいでしょう。
例えば当社の場合は、高所作業車が入る現場であれば高所作業車で伺うことが多いです。
状況によってはお客様にも同乗していただき、いっしょに屋根の状態を見ていただくこともあります。
写真ではわからないような屋根の隙間が、肉眼で見ると大きな隙間であったり、凸凹が大きかったりするのを確認することができるからです。
3.提案内容に誤りがないか
リフォーム会社のおおもとが塗装屋さんであれば、塗装を売りたいがために屋根塗装を勧めてくるでしょう。
塗装をすれば屋根がキレイになりますから、全く意味のないことではありません。
ただし、「塗らないと屋根がダメになる」という誤った説明をするのはNGです。
以下ブログ記事でも解説しているとおり、塗装で屋根を保護することはできないからです。(モニエル瓦を除く)
屋根塗装のデメリットとは?塗ってはいけない屋根についても解説します!
見えないけれどとても重要!屋根のルーフィングについて解説します!
ですが、未だに「長持ちさせるために塗装をする」「塗装で雨漏りを防ぐ」と言ってくる業者が多いのが現状です。
多くの業者が塗装を勧めてくるからといってそれを鵜呑みにするのではなく、正しい知識を持って本当にその工事が必要かどうかを判断しましょう。
4.こちらの要望をしっかりヒアリングしてくれること
屋根を長持ちさせたいのか?見た目を良くしたいのか…?
お客様がどのようなリフォームを希望されているのかを、しっかりとヒアリングしてくれる業者を選ぶようにしましょう。
予算についても事前にヒアリングしてくれて、予算に合う範囲で提案、またはお金が貯まってから工事することを提案してくれる業者を選びたいものですね。
(こんな商売っ気のない業者はあまり居ないかも知れませんが…)
お客様の要望を無視して「この工事をしないと屋根がダメになる」と不安をあおるような営業はもってのほかですよ!
まとめ
今回は注意すべき屋根工事の営業手法、失敗しない屋根修理業者の見分け方について解説してきました。
現場調査をして見積もりを持ってくるのは営業の基本ですが、それは仕事を取るためのことなので、断ってももちろんOKなのです。
先述したとおりお客様と仲良くなって断りづらくするケースもありますが、それはいい営業とは言えませんよね。
断りづらくなる前にスパッと断ることも重要ですよ!
屋根工事は決して安い買い物ではありませんので、この記事を参考に後悔しない業者選びをしてくださいね。
当社は屋根・板金工事業者として、30年以上建築現場に携わってきた屋根のプロでもあり、屋根工事の提案力には自信を持っています。
無理な営業はいたしておりませんので、屋根工事のことなら富士宮屋根工事店までお気軽にお問い合わせください!
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