当社オススメの横葺き屋根 シルキーG2について徹底解説!
投稿日:2025.1.28

屋根材にもいろんな種類がありますが、ここ数年は金屬の横葺き屋根が人気です。
金屬の横葺き屋根と言えば「横暖ルーフ」や「スーパーガルテクト」といった商品が有名ですよね。
ところが当社では、これらの屋根材はご指定がない限り施工しておりません。
当社がオススメしているのは、少し知名度の低い「シルキーG2」という商品です。
そこで今回は、当社イチオシの横葺き屋根材「シルキーG2」について徹底解説していきたいと思います。
屋根工事を検討している方は、ぜひ最後までチェックしてくださいね!
目次
横葺き屋根についておさらい
金属屋根の葺き方には「縦葺き」と「横葺き」があります。
金属屋根の葺き方については、以下ブログ記事でも解説しているのでチェックしてくださいね!
金屬の横葺き屋根は上下のジョイント部分を引っ掛ける葺き方なので、大雨が降ると隙間から屋根材の中に必ず水が回ります。
そして回った水は、あみだくじのように屋根材を伝って横に流れていきます。
そのため、金屬の横葺き屋根は下り棟やケラバの雨仕舞がとても重要になるのです。
ちなみに横葺き屋根の場合、メーカーカタログによると屋根勾配は2.5寸勾配以上あればよいとされていますが、当社では4寸以上の勾配を推奨しています。
シルキーG2の歴史
シルキーG2とは、福泉工業株式会社にて製造・販売している屋根材です。
もとは「セキスイかわらMF」というセキスイブランドとして販売されていましたが、製造元の福泉工業が販売権を引き継ぎました。
その後「MFシルキー」という名称で販売されていましたが、製品リニューアルとともに名称が「シルキーG2」に変わりました。
シルキーG2はセキスイブランド時代の20年ほど前から当社でも施工を行っている、比較的歴史の古い商品です。
シルキーG2のメリット
シルキーG2の特徴は以下メーカーページを見たらお分かりいただけると思うので、ここではカタログには載っていない職人目線のメリットをお伝えします(^^)d
断熱材一体型

シルキーG2は断熱材が一体型になった屋根材ですが、他社商品に比べると裏張りの断熱材は薄いです。
ですがこの断熱材は硬い素材でできているため、屋根の上を歩いても凹みにくいというメリットがあります。
もちろん厚い断熱材のほうが断熱性能は高いと思われますが、屋根裏にも断熱材は入っていますし、屋根材で断熱したところで室内への影響は微々たるものです。
屋根を施工するときは屋根の上を何度も歩きますので、職人にとっては型くずれしにくい断熱材のほうがよいのです(^^)
ちぢみ塗装でキズが付きにくい
最近はSGL鋼板のような高耐久塗料を使った屋根材が人気ですが、高耐久のものほど表面にキズが付きやすい傾向にあります。
その点シルキーG2はちぢみ塗装により表面のキズが目立ちにくく、職人も安心して施工できるというのが大きなメリットです。
ジョイント部分が目立ちにくい
シルキーG2はヨコのジョイント部分にくぼみがあるため、手でスッとはめることができ、かつ段差がなくつなぎ目がフラットです。
他社商品もジョイント部分にはリブ加工などがされていますが、シルキーG2のほうが圧倒的にはめやすく段差が目立ちにくのがメリットのひとつと言えます。
リーズナブルな価格帯
シルキーG2は比較的リーズナブルな価格で施工することができます。
金額は1㎡あたり足場代込みでザックリと15,000円くらいなので、一般的な80㎡ほどの屋根の工事費は120万円ほどです。
他社のフッ素塗装品などに比べるとグレードは落ちますが、品質の割には安く施工できるというのが大きなメリットです。
シルキーG2のデメリット
ここまでシルキーG2の優れた面をご紹介してきましたが、もちろんデメリットもあります。
最先端の材料ではない
スーパーガルテクトなどの商品はSGLという最新の鋼板を使用していますが、シルキーG2はガルバリウム鋼板です。
その点価格が抑えられているという面はありますが、最先端の材料をお望みであれば物足りなく感じるかも知れません。
つなぎ目が多くなる
シルキーG2の1枚の横幅は180cmで、3mある他社商品に比べると短いです。
(職人にとっては短いほうが施工しやすいのですが・・・)
そのため、屋根のつなぎ目が多くなるのがデメリットだと感じる人もいらっしゃるでしょう。
グレードが選べない
他社の横葺き屋根はいくつかのラインナップに分かれており、高耐久のフッ素塗装品を選ぶことができます。
いっぽうシルキーG2は塗装のグレードを選ぶことができないので、高耐久塗装品をご希望であれば選択肢から外れてしまうでしょう。
シルキーG2の施工事例
最後に、当社で行ったシルキーG2の施工事例をいくつかご紹介します。
シルキーG2をご検討中の方はぜひチェックしてくださいね!
瓦屋根からシルキーG2に葺き替えて軽量化を実現
コチラは瓦屋根からシルキーG2に葺き替えを行った現場です。
シルキーG2は和風住宅にもよく合うので、瓦屋根葺き替えの際にご選択いただくお客様も多いです。
特に深みのあるグリーンは和風住宅にぴったりですよね(^^)
石が剥がれてきたアスファルトシングルをシルキーG2でカバー
コチラは「アスファルトシングルの石が剥がれて落ちてくるのがイヤ」ということで、シルキーG2でカバーした現場です。
アスファルトシングル葺きは屋根塗装に向いていないため、屋根カバー工法は賢い選択です。
ルーフィングも新しくなるので、この先20年以上長持ちする屋根へと生まれ変わりました!
まとめ
今回はシルキーG2について徹底解説してきました。
シルキーG2は、職人目線でていねいに作り込まれた商品であることがお分かりいただけたでしょうか。
比較的リーズナブルに施工することができるので、横葺き屋根を検討中の方にはぜひ選択肢に入れていただきたい屋根材です。
当社ではシルキーG2において多数の施工実績とノウハウを持っています。
この屋根材が気になった方は、お気軽に富士宮屋根工事店までお問い合わせください!
−Y−