雨漏りは屋根からだけではない?原因となる箇所や原因を特定する方法とは?
投稿日:2025.11.21
雨漏りが発生すると、「屋根に問題がある」と考える方が多いのではないでしょうか?
確かに屋根は建物の一番上に設置されているため雨の影響を受けやすく、雨漏りの原因になりやすい箇所です。
しかし、実は雨漏りの発生箇所は屋根だけとは限りません。
本記事では、雨漏りの原因となる箇所やその原因を特定する方法について詳しく解説します。
目次
雨漏りの原因は屋根だけではない

雨漏りと聞くと、まず思いつくのは「屋根」ではないでしょうか。
雨が直接当たる屋根を真っ先に疑うのは自然なことですが、実際には屋根以外にも外壁や窓周り、ベランダや屋上など、さまざまな箇所が原因となることがあります。
建物は複数の部材が組み合わさって構成されており、それぞれの接合部分や開口部は防水処理が施されています。
しかし、経年劣化によってこれらの防水機能が失われると、雨水が浸入してしまうのです。
強風が吹いた場合は、横や斜めの方向からも雨水が侵入するため、普段は雨がかからないような箇所でも雨漏りが発生することがあります。
屋根が原因の雨漏り

屋根が原因の雨漏りは、屋根材自体の経年劣化の他に、棟板金や防水シートの劣化などによっても発生します。
わずかな隙間からでも雨水が侵入するため、特定が困難になる前に早期発見が重要です。
屋根材の劣化や破損
屋根が原因の雨漏りで最も多いのが、屋根材そのものの劣化や破損です。
瓦のズレや割れ、スレート屋根のひび割れや欠け、金属屋根の錆や穴あきなどが主な症状です。
とくに台風の後は、破損や瓦のズレが発生しやすくなるため注意が必要です。
棟板金の浮きや釘の抜け
スレート屋根や金属屋根の頂上部分に取り付けられている棟板金は、年数が経つにつれて固定している釘が浮いたり抜けたりすることがあります。
釘が抜けてしまうと、その隙間から雨水が浸入して雨漏りの原因となってしまいます。
棟板金の工事については「板金工事」をご覧ください。
防水シートの劣化
屋根材の下には防水シートが施工されており、建物内部への雨水の浸入を防いでくれています。
しかし、この防水シートが耐用年数を超えて劣化すると、破れてしまって防水性が低下してしまいます。
防水シートは屋根の下にあるため、劣化を確認する際には屋根材を一度剥がして調査する必要があります。
谷樋の詰まり
谷樋とは屋根の谷部分に設置されている板金で、雨水が集中するため雨漏りが発生しやすい箇所です。
この部分にゴミや落ち葉などが詰まってしまうと、雨水が適切に排水されず、屋根材の下に水が入り込んで雨漏りを引き起こします。
詰まりを防ぐためには、定期的な清掃が欠かせません。
外壁が原因の雨漏り

外壁材のひび割れ
外壁材にひび割れが発生すると、そこから雨水が浸入して雨漏りに発展することがあります。
特に、構造部分に発生している0.3㎜以上の大きなひび割れには注意が必要で、早急な対処が必要です。
また、ひび割れは建物の四隅や窓周りなど、力が集中しやすい箇所に発生しやすいです。
シーリング材の劣化
サイディング外壁の目地には、雨水の浸入を防止するためにシーリング材が充填されています。
しかし、シーリング材は紫外線や温度変化の影響によって劣化し、ひび割れや剥がれなどが発生します。
劣化した箇所から雨水が浸入してしまうため、定期的な点検で早期発見することが重要です。
窓周辺の劣化
窓サッシにも隙間を埋めるためにシーリング材が充填してあり、シーリング材が劣化するとそこから雨水が浸入します。
特に窓の上部は雨がかかりやすいため、劣化も早く進んでしまいます。
窓周辺からの雨漏りは、雨の日に窓枠周辺が濡れることで気づくケースが多いです。
その他の箇所が原因の雨漏り

ベランダの防水層劣化
ベランダが原因となって発生する雨漏りは、真下の部屋の天井にシミとして現れることが多いです。
ベランダには直接雨が当たるため防水工事が施されていますが、10~15年ほど経つと経年劣化によって防水性が失われてしまいます。
とくに排水口周辺には水が溜まりやすく、劣化が進みやすいです。
天窓(トップライト)周辺
天窓には高い採光性がありますが、雨漏りのリスクが高い箇所でもあります。
シーリングや板金の劣化箇所、サッシの隙間などから雨水が浸入することがあるのです。
天窓からの雨漏りは原因を特定することが難しいケースが多く、専門業者による詳細な調査が必要になります。
天窓については「天窓工事」をご覧ください。
雨漏りの原因を特定する方法

雨漏りの症状から推測する
雨漏りが発生する天候条件や発生場所から、問題のある箇所をある程度推測することが可能です。
例えば、雨が降るたびに毎回雨漏りする場合は屋根に不具合がある可能性が高く、暴風雨の際にだけ雨漏りする場合は外壁やサッシ周りが原因の可能性があります。
また、水滴が落ちてくる箇所の真上に必ずしも原因があるとは限らず、建物内部で雨水が流れて別の場所から染み出すケースも少なくありません。
散水調査
専門業者がおこなう散水調査は、雨漏りが疑われる箇所に直接水をかけて、雨漏り現象を再現する方法です。
この方法を用いることで、雨水の浸入ルートを特定することができます。
調査には数時間から1日程度の時間がかかり、費用は5万円から10万円が相場となっています。
赤外線サーモグラフィー調査
建物の表面温度を計測するために赤外線を利用したサーモグラフィー装置を使用すると、水分が浸み込んで温度が低くなっている箇所に色の違いが出ます。
これによって、雨漏りしている範囲や浸入ルートを把握することが可能です。
ただし、この測定結果は気象条件や時間帯によって精度が変わるため、経験豊富な調査員による分析が不可欠です。
当社の雨漏り修理については「雨漏り修理」をご覧ください。
まとめ
雨漏りは屋根が原因と思いがちですが、屋根以外にも外壁や窓周り、ベランダなどのさまざまな部分が原因となることがあります。
これらの原因を正確に特定するには、専門的な知識と経験が必要です。
早期に対処することで建物を長持ちさせることができるため、雨漏りの兆候を発見したら、信頼できる専門業者に調査を依頼することをおすすめします。
*K*
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