シーリングの上から塗装はできる?先打ち・後打ちや打ち替えの基礎知識
投稿日:2026.7.30 更新日:2026.7.30

外壁塗装工事の見積もりで、「シーリング工事」という項目が記載されていると思います。
工事となっているので、塗装とは別の工事のようにも思えますが、実はシーリングと塗装は密接に関わり合っています。
そのため、施工の順番や工法を間違えると建物の防水性に大きな影響を与えてしまいます。
本記事では、シーリングの役割から先打ち工法と後打ち工法の違い、打ち替えと増し打ちの違いまで詳しく解説します。
シーリングとは

まず、そもそもシーリングとは何なのでしょうか。
シーリングとは、サイディングボードの目地や窓まわりなどの隙間に充填される、ゴムのように弾力のある材料のことです。
コーキングと呼ばれることも多く、意味としてはほぼ同じものを指しています。
シーリングには、大きく分けて二つの重要な役割があります。
一つ目は、外壁材の継ぎ目にできるわずかな隙間から、雨水や湿気が建物内部へ侵入するのを防ぐ役割です。
これによって外壁内部の劣化やカビの発生を抑えることができます。
二つ目は、地震の揺れや気温変化によって外壁材が膨張・収縮する際、その動きに合わせて柔軟に伸び縮みすることで外壁のひび割れを防ぐ緩衝材としての役割です。
このようにシーリングは、防水性と柔軟性の両面から建物を守り、外壁の耐久性を長く保つために欠かせない存在といえます。
シーリングの上から塗装はできる?

シーリング工事には、上から塗装できる「先打ち工法」と、塗装を先におこなう「後打ち工法」があります。
先打ちと後打ちにはそれぞれメリット・デメリットがあり、どちらが絶対に優れているとは言い切れません。
外壁材の種類や、塗料とシーリング材との相性によって最適な方法が異なります。
先打ち工法(塗装前にシーリングをおこなう方法)
先打ち工法は、外壁塗装の前にシーリングを打ち替え、シーリング材の上から塗装する方法です。
シーリングが塗膜によって保護されるため、紫外線や雨水から守ることができるというメリットがあります。
一方、シリコン系やフッ素系など硬めの塗料を使うと、シーリングの伸縮に塗膜がついていけず、ひび割れを起こしやすいという注意点もあります。
後打ち工法(塗装後にシーリングをおこなう方法)
後打ち工法とは、外壁塗装をすべて終えたあとにシーリングを打ち替える方法です。
シーリングの上に塗膜がないため、外壁の動きによる塗膜のひび割れという心配がなく、見た目もきれいに保ちやすいメリットがあります。
一方で、シーリング自体が紫外線や雨風に直接さらされるため、先打ちに比べて劣化が早く、高耐候性のシーリング材を選ぶことが重要になります。
当社の外壁塗装工事については「屋根・外壁塗装」をご覧ください。
シーリングの上から塗装するメリット

シーリングの上から塗装をすることで得られるメリットはいくつかあります。
紫外線・雨風からの保護
シーリング材は紫外線や雨の影響を受けやすく、そのままの状態で放置すると硬化やひび割れが早く進んでしまいます。
表面を塗膜で覆うことで紫外線や雨水からシーリングを保護し、劣化の進行を遅らせてシーリング材の寿命を延ばす効果があります。
見た目に統一感が出る
シーリング部分だけ色や質感が違うと外壁全体の見た目が美しくありませんが、シーリングの上から塗装をおこなうことで、外壁全体と同じ色に仕上がって継ぎ目が目立たず統一感のある仕上がりになります。
また、次回の外壁塗装とシーリング工事を同時期にまとめられるため、足場を組む回数が一回で済み、工事費用を抑えることができます。
シーリングの上から塗装するデメリット

シーリングの上から塗装する方法にはいくつかの注意点もあり、施工前にデメリットを理解しておくことが大切です。
塗膜がひび割れる
シーリング材は気温の変化や地震による外壁の伸縮に合わせて柔軟に動きますが、上から塗装をおこなって塗料が乾くと、塗膜は硬くなってしまいます。
そのため、シーリングが塗膜に覆われていると動きに塗膜が追いつけず、数年のうちに表面にひび割れが生じることがあります。
美観が損なわれる
シーリングの上に塗膜があると、外壁の伸縮に塗膜が追いつけずひび割れが発生することがあります。
ひび割れが目立つと外観全体の印象が悪くなり、美しさを損なう原因にもなります。
シーリング「打ち替え」と「増し打ち」の違い

シーリングの補修方法には「打ち替え」と「増し打ち」の2つの方法があり、それぞれ特長や適している箇所が異なります。
ここでは、それぞれの違いについて解説します。
打ち替えとは
打ち替えとは、既存のシーリング材をカッターなどですべて丁寧に撤去してから、新しいシーリング材を充填する方法です。
古いシーリング材を完全に取り除くため、下地との密着性が高まり、より防水性を確保することができます。
撤去作業が必要なため、手間や工期は増し打ちに比べてかかってしまいますが、耐久性の面で優れているため、外壁の目地には打ち替えでの施工が基本です。
増し打ちとは
増し打ちとは、既存のシーリング材を撤去せずに、その上から新しいシーリング材を重ねて充填する方法です。
既存シーリング材の撤去作業が不要なため、工期が短く費用を抑えやすいというメリットがあります。
ただし、既存のシーリングの状態が悪い場合は、うまく密着せずに早期に剥離してしまうリスクがあります。
構造上、打ち替えをおこなうことができないサッシ周りや入隅などで施工することが多い方法です。
当社では屋根や外壁における様々な工事をおこなっております。
詳しくはこちら「屋根・外壁工事メニュー」をご覧ください。
まとめ
シーリングは、建物を雨水や揺れなどから守るうえで欠かせない重要な存在です。
上から塗装するかどうか、また打ち替えと増し打ちのどちらを選ぶかは、外壁材の種類や劣化の状態によって最適な方法が異なります。
先打ちと後打ち、打ち替えと増し打ちにはそれぞれメリット・デメリットがあるため、自宅の外壁材の状態を踏まえたうえで最適な工法を選ぶことが大切です。
状況に合った工法を選ぶことで、建物を長持ちさせることができます。
*K*
当社では無料診断をおこなっておりますので、ぜひご利用ください。
無料診断については、「屋根・外壁の無料点検について」からご確認ください。
雨漏り修理、屋根工事のことなら、富士宮屋根工事店へお気軽にご相談ください。
静岡県富士市、富士宮市、沼津市、裾野市、御殿場市他の屋根工事、外壁塗装専門店【富士宮屋根工事店】静岡県地域密着











