耐用年数30年!ガルバリウム屋根のメリットデメリット
投稿日:2023.10.4 更新日:2023.10.13
「築年数が古くなってきたのでそろそろ屋根のメンテナンスを考えている」
「雨漏りがするようになってきた」
そんなお悩みから屋根の葺き替え工事やカバー工事をご検討中の方へ!
近年屋根工事で多くの人に選ばれている「ガルバリウム鋼板の屋根材」を候補の一つに入れてみませんか?
この記事では、ガルバリウム鋼板屋根材の特徴やメリットデメリット、費用感などをご紹介していきます。
目次
ガルバリウム鋼板とは?
ガルバリウム鋼板とは、亜鉛やアルミニウムなどでメッキされた鋼板のことを指します。
錆びにくく、耐熱、熱反射性に優れ長寿命なだけでなく、遮音性も高く雨音がうるさくありません。
ガルバリウム鋼板の特徴やメリットをそれぞれ細かく説明していきます。
ガルバリウム屋根のメリット
耐食性が高く錆びにくく長寿命
トタンなどの金属製の屋根ではサビによる劣化がよくみられます。
錆びは美観を損なうだけではなく、錆が広がり穴を開けてしまうことがあります。
ですが、ガルバリウム鋼板は亜鉛とアルミをメッキすることにより圧倒的な錆びにくさを実現しました。
錆びにくいということはその分寿命が長く、ガルバリウム鋼板をオススメする大きな理由の一つです。
軽量なので耐震性が高い
ガルバリウム鋼板は他の屋根材と比較しても軽量です。
屋根が重ければ重いほど、地震が発生した際に建物が大きく揺れることになるため、このガルバリウム鋼板の軽さは耐震性に優れていると言えます。
また、屋根材が軽いということは建物自体への負担軽減にもなります。
耐熱性・熱反射性が高い
ガルバリウム鋼板のメッキ層にはアルミニウムが55%配合されています。
アルミニウムの特性の一つとして「高い熱反射性」があり、熱を受けても反射して熱を止める性質があるのです。
(オーブンを使用する際アルミホイルを被せて焦げを防いだことがあるかもしれませんが、この作用を利用しています)
ガルバリウム屋根は高い熱反射性を持つことにより、夏場の強い太陽熱を反射し室内温度上昇を抑制する効果が期待できます。
防水性が高く緩やかな勾配の屋根にできる
ガルバリウム屋根は金属のため吸水性がなく防水性が高いです。
表面の水捌けが良いので、緩やかな勾配で施工する事が可能です。
ガルバリウム屋根のメンテナンスは不要?
ガルバリウム鋼板の屋根を検討されている方の中には「ガルバリウム鋼板はメンテナンスフリーだと聞いた事があるけど本当?」と疑問に思っている方もいらっしゃるかもしれません。
結論から言うと、メンテナンスは必要です。
メンテナンスフリーの屋根材は現時点では存在していません。
万が一「ガルバリウムはメンテナンスがいらないですよ!」と言ってくる業者がいたら注意しましょう。
では実際にどのようなメンテナンスが必要なのかを説明します。
メンテナンス①定期的に水で洗い流す
ガルバリウム鋼板は錆びにくい性質を持っていますが、動物の糞や落ち葉をそのままにしてしまうと、錆が発生する原因となってしまいます。
そのため、定期的に水で汚れを洗い流しきれいな状態を保ちましょう。
また、水で洗い流す際には高圧洗浄機やスチーム洗浄機を使用しないように気をつけましょう。
ガルバリウム鋼板の表面を傷つけてしまい、寿命が短くなる原因になりかねません。
汚れが気になる場合は中性洗剤で洗い流すと簡単に汚れが落ちるので試してみてください。
メンテナンス②10〜15年で塗装をする
ガルバリウム屋根も塗装のメンテナンスが必要です。
表面にチョーキング(触るとチョークの粉がついたようになる)や色褪せがある、苔などの汚れがつくようなる、錆が発生するなどの症状が現れたら塗装のサインです。
塗装を行い表面に塗膜を作る事で、防水性などが高まり寿命を長持ちさせます。
メンテナンス③棟板金の交換
ガルバリウム鋼板は棟板金を固定するために釘を打っていますが、この釘が経年により緩まって浮いてくる事があります。
浮いた釘をそのままにすると強風によって外れてしまう事があるので、棟板金の交換を行うことをオススメしています。
タイミングとしては15年前後を目安にするといいでしょう。
ガルバリウム屋根のデメリットは?
ガルバリウム屋根はいいことばかりではなく、もちろんデメリットもあります。
ここでは、ガルバリウム屋根のデメリットをいくつかご紹介しておきます。
条件によっては錆びやすくなる
ガルバリウム屋根は昔のトタン屋根に比べると錆びにくくなっていますが、条件によっては錆が発生しやすくなります。
例えば海の近くに建てられた家であれば、潮風の影響を受けて錆が発生することもあります。
また、近くに工場がある場合は、その排煙によって屋根が錆びやすくなることもあります。
ですが、過度な心配は不要で、先述のとおり定期的なメンテナンスを行うことで屋根を長持ちさせることができるでしょう。
傷が付きやすい
ガルバリウム屋根はとても薄い金属で作られているため、台風の飛来物により凹んだり、工場からの輸送時に傷が付いたりすることがあります。
ガルバリウム屋根の中には傷が目立ちにくい石粒付きガルバリウム鋼板もあるので、気になる方はそのような屋根材を選ぶとよいでしょう。
施工できる業者が少ない
ガルバリウム屋根は金属でできていますので、施工できるのは「板金工事業者」になります。
瓦屋根やスレート、アスファルトシングルを施工する業者は多いのですが、金属屋根を正しく施工できる業者は少ないのが現状です。
そのため、ガルバリウム屋根の工事を希望しても順番待ちで、数ヶ月は待たなければならないこともあります。
おすすめのガルバリウム屋根材
ガルバリウムの屋根材はたくさんのメーカーから出ており、種類も豊富なためどれを選んだらよいか迷ってしまいますよね。
そこで、当社がおすすめするガルバリウム板の屋根材をいくつかご紹介します。
超軽量屋根セネター(石粒付きガルバリウム鋼板)
ガルバリウム鋼板の表面に天然石を焼きつけ加工した屋根材です。
色褪せしにくいため塗装メンテナンスが不要で、表面の石粒が雨音を吸収してくれるという効果があります。
保証年数:材料品質保証30年、美観保証10年
ニチハ 横暖ルーフαS
ガルバリウム鋼板の3倍の耐食性を持つSGL鋼板と断熱材が一体型となった、フラットな見た目がおしゃれな屋根材です。
表面の遮熱鋼板と裏側の断熱材により、ガルバリウム屋根材の中でもトップクラスの断熱性能を誇ります。
保証年数:塗膜15年、赤さび20年、穴あき25年
アイジー工業 スーパーガルテクト
SGL鋼板と断熱材が一体型となった屋根材で、表面に特殊な「ちぢみ塗装」が採用されています。
高い断熱性能を誇りながら意匠性にも優れており、表面の傷が付きにくいというメリットがあります。
保証年数:塗膜15年、赤さび20年、穴あき25年
セキノ興産 立平ロックシリーズ
比較的安価で、シンプルでスタイリッシュな見た目から、新築住宅にもよく使われている屋根材です。
水はけがよいため勾配のゆるい屋根にも使われますが、断熱材一体型のものと比べて雨音が大きくなるというデメリットもあります。
保証年数:塗膜15年、穴あき25年
ガルバリウム屋根工事の費用感は?
屋根の葺き替えまたはカバー工事を検討するにあたって、気になるのは費用の問題ですよね?
もちろん屋根の面積や勾配、使用する屋根材によっても費用は大きく変わってきます。
そのため、ざっくりとした言い方にはなりますが、ガルバリウム屋根のカバー工事の費用は7,000円〜12,000円/㎡が相場です。
かりに屋根の面積が100㎡だったとしたら、70万円〜+足場代ということになります。
なお、当社では屋根の点検・見積を無料で行っておりますので、気になる方はお気軽にお問い合わせください!
https://si-roof.com/tenken-2/
まとめ
ガルバリウム鋼板はとても人気の高い屋根材です。
とは言うものの、他の屋根材と比較せずに選んでしまうのはNGです。
ガルバリウム屋根のメリット・デメリット、メンテナンス性を十分に理解したうえで、じっくりと時間をかけて検討しましょう!
☆MS/−Y−