屋根の漆喰が劣化したらどうなる?症状や放置した場合のリスクを解説
投稿日:2026.10.22 更新日:2026.10.22

住宅の屋根が瓦屋根の場合、漆喰の劣化を気にしなければいけません。
しかし、漆喰は屋根の高い場所にあるため自分では状態を確かめることが難しく、気づかないうちに劣化が進んでいることも少なくありません。
そもそも漆喰がどこに使われていて、何のために必要なのかを知らない方も多いと思います。
そこで本記事では屋根の漆喰とはなにか、また劣化する原因や劣化しているサイン、放置した場合のリスクなどを、詳しく解説します。
大切な住まいを長く守るために、ぜひ参考にしてください。
屋根の漆喰とは

瓦屋根に使われている漆喰とは、消石灰を主成分としている白い建材のことで、瓦屋根の頂上部分にある「棟」に使われます。
棟瓦の下には瓦を固定するために葺き土が詰まっていますが、この葺き土は雨に弱いため、漆喰を施工して雨水から屋根の土台を守ることが重要なのです。
漆喰は雨風などから家を守るために重要なので、詰める範囲は小さくてもここだけ傷んでしまうことで、棟全体の強度に影響してしまいます。
寿命は10年~20年程度とされており、瓦より先に傷みやすいため、定期的な点検は欠かせません。
屋根の漆喰が劣化する原因

屋根の漆喰は、主に次のことが原因となって劣化していきます。
自然環境による影響
屋根は常に紫外線や雨風にさらされているため、漆喰も劣化しやすい環境にあります。
とくに台風の強い雨によって、飛来物が当たったり苔などが繁殖することで劣化を一気に進めてしまいます。
さらに、寒暖差による膨張と収縮を繰り返すことで、ひび割れや剥がれなどにもつながります。
地震や振動などの力
地震の揺れや、台風時の強風による屋根の振動、車両の通行による揺れも漆喰に負荷を与える原因になります。
振動や揺れによって瓦や棟は動いても、硬さが違う漆喰はそれに追従できず、ひび割れや剥がれが生じてしまうのです。
経年劣化
漆喰の寿命は一般的に10〜20年ほどなので、この年数が近づいてくると劣化が目立ち始めます。
時間の経過とともに水分や弾力性が失われて、徐々にもろくなっていくのです。
放置すると棟瓦のずれや雨漏りにつながるため、ひび割れや剥がれ、色あせなどが現れたら早めの補修が大切です。
屋根の漆喰が劣化しているときのサイン

漆喰の劣化は、見た目に少しずつ表れてきます。
以下のような症状が現れている場合は、漆喰が劣化しているサインなので注意が必要です。
ひび割れている
日差しによる乾燥や温度差による収縮、地震の揺れなどによって、ひび割れが生じることがあります。
最初は細いひび割れから始まり、細いひびが少しであれば急ぐ必要はありません。
しかし、広範囲で発生していたりひびの幅が広かったりする場合は、雨水が入り込んでいる可能性があるため、内部の葺き土の傷みが進む前に早めに業者へ点検を依頼しましょう。
黒ずみが目立つ
漆喰には、雨や排気ガスなどの汚れの付着によって黒ずむことがあります。
屋根に使われる漆喰は基本的に白色なので、黒ずみが目立ちます。
ただし黒ずみは見た目の問題だけでなく、表面が水を含みやすくなっている証拠なので、内部に雨水が浸入している可能性もあります。
放置すると漆喰の劣化が進み、瓦のずれや雨漏りにつながるため、早めに点検とメンテナンスをおこなうことが大切です。
剥がれて落下してくる
漆喰が剥がれて落下するのは、劣化がかなり進行している状態です。
ひび割れが進行して固定力を失って、白い欠片がポロポロと崩れ落ちてきます。
漆喰は瓦を固定して雨水の浸入を防ぐ役割があるため、剥がれ落ちてしまうと葺き土がむき出しになり棟瓦がズレて、雨漏りや棟の崩れにつながる危険があります。
これは緊急度の高い状態なので、できるだけ早く補修や詰め直し工事をおこなうことが重要です。
漆喰補修についてはこちら「漆喰工事」をご覧ください。
漆喰の劣化を放置するとどうなる?

「まだ雨漏りしていないから大丈夫」と考えて漆喰の劣化を放置してしまうと、以下のようなトラブルにつながる可能性があります。
雨漏りで建物の内部まで傷む
漆喰が剥がれると棟の内側の葺き土がむき出しになり、雨が降ると流れ出して、その隙間から雨水が屋根内部に侵入してしまいます。
屋根の上には防水シートが施工されているので、最初は防水シートが受け止めてくれますが、傷みが進んでくると受け止めきれなくなって次第に雨水が入り込んでいきます。
天井にシミが出た頃には、内部がかなり傷んでいる場合も少なくありません。
そうなると漆喰の補修だけでは済まず、費用も大きくなるので早めに点検とメンテナンスをすることが重要になります。
瓦がズレて危険
漆喰には棟瓦を固定する役割もあるため、漆喰の劣化が進むと瓦が少しずつズレていき、台風の強風や地震などで崩れたり落下したりする恐れがあります。
瓦は重いため、落下すると通行人や隣家、車などに被害が及ぶ危険があるので注意が必要です。
屋根に自分でのぼるのは危ないので、業者への定期的な点検と補修を依頼しましょう。
漆喰の補修方法

漆喰の補修方法には、主に「漆喰の詰め直し工事」と「棟の取り直し工事」があります。
詰め直しは、劣化した古い漆喰を取り除いて新しい漆喰を塗り直す方法で、棟瓦や葺き土に傷みがない場合に向いています。
一方、棟の取り直しは、棟瓦を一度解体してから土台から積み直す工事です。
内部の傷みや瓦のズレなどがある場合におこなう工事になります。
このように漆喰の状態によって適した工事が異なるため、専門業者による適切な判断が必要です。
当社では屋根や外壁における様々な工事をおこなっております。
詳しくはこちら「屋根・外壁工事メニュー」をご覧ください。
まとめ
瓦屋根の棟に使われている漆喰は、葺き土を雨水から守って瓦を固定する重要な建材で、寿命は10〜20年程度です。
紫外線や雨風、地震の揺れ、経年などによって劣化し、ひび割れ、黒ずみ、剥がれ落ちなどのサインが現れます。
放置すると雨漏りや瓦のズレ、落下の危険が高まり、修繕費も膨らんでしまいます。
状態に応じて詰め直しや棟の取り直しをおこなう必要があり、高所作業なので無理に自分で対処せずに、早めに信頼できる専門業者へ点検を依頼しましょう。
*K*
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