その見積り大丈夫!?信頼できる雨漏り修理業者の見分け方とは?
投稿日:2023.5.30 更新日:2023.6.21
これからジメジメとしたイヤな梅雨の季節がやってきます。
そんな梅雨時に雨漏りが発生して、慌てて雨漏り調査を依頼される方もいらっしゃるでしょう。
雨漏りが初めての経験であれば、どのような業者に依頼したらよいか迷ってしまうかも知れません。
そこで今回は、雨漏り調査から見積内容のチェック、また、業者選びのコツについてお伝えしていきたいと思います。
雨漏り調査について
お客様より雨漏り調査の依頼を受けたら、まずは現地でお客様に雨漏り箇所を教えていただき、目視にて調査を行うのが基本の流れです。
ここまでは無料で調査する業者も多く、当社も無料で行っています。
簡単な雨漏り箇所であれば目視調査でおおかた分かるのですが、最終確定のために、当社では有料の散水調査を行っています。
ここで注意が必要なのは、目視調査だけで細かい説明もなく、コーキングや塗装を勧めてくる業者です。
雨漏り=塞げばOK、という考え方は間違っていますのでご注意ください!
詳しくは、見積内容はしっかりチェック!の項目でご説明しますので最後まで目を通してくださいね。
雨漏り調査においては、最近増えてきたサーモグラフィーを使うような業者もあまりおすすめできません。
サーモグラフィーはもともと、電気工事において漏電箇所をチェックするために作られたものです。
それを雨漏り調査用にアレンジして、色が変わったところから雨漏りしている、と謳っています。
ところが、サーモグラフィーで見ることができる範囲にも限りがあるため、それだけでは雨漏り箇所の特定はできないのです。
仮に雨漏り箇所が特定できたとしても、そういった調査を行う業者は雨仕舞が分かっていない事が多いため、適切な修理のやり方が分からないのです。
そのうえ、高額な調査費用を取られることもありますのでご注意くださいね。
雨仕舞ってなに?
雨仕舞とは、雨水が建物の中に侵入しないようにする仕組み全般のことを言います。
屋根で言うと、本谷(ほんだに)、捨て谷(すてだに)などが挙げられます。
家の新築時やリフォーム時に適切な雨仕舞がされていることが大前提なのですが、施工不良により雨漏りが発生するケースがとても多いのです。
見積内容はしっかりチェック!
あなたが依頼した雨漏り修理業者から見積りが出たら、その内容はしっかりとチェックしてください。
以下のような見積内容であれば、最悪雨漏りが改善されない可能性もありますのでご注意くださいね。
コーキングのみ
雨漏り箇所にコーキングのみ、という内容の見積りを出された場合は要注意!
確かにコーキングによって一時的に雨漏りは止まるかも知れませんが、再発する可能性が高いでのです。
屋根や外壁など、外に面した部分のコーキングはいずれは劣化し、防水効果がなくなります。
また、建物には塞いではいけない場所、というものが存在します。
それを知らずにやみくもにコーキングをすることにより、侵入した雨水が逃げ場を失い、雨漏りが余計ひどくなってしまうこともあるのです。
コーキング+塗装
例えば屋根の場合、割れた屋根をコーキングで塞ぎ、その上から防水のための塗装をしましょう、といった内容の見積りもNGです。
コーキングの寿命は5年〜10年のため、あくまでも一時的な補修方法となりますし、そもそも塗装自体に防水の効果はないからです。
屋根材はおおよそ30年で寿命を迎えると言われていますが、その内側のルーフィング(防水シート)の寿命はもっと短く、10年〜20年と言われています。
屋根塗装は見た目をよくしてくれますが、寿命を迎えた屋根材にはいくら塗装をしても寿命が伸びることはあり得ないのです。
屋根塗装については、以下ブログ記事でも解説していますのでチェックしてみてくださいね。
スレート屋根の塗装はNG!?屋根カバー工法をオススメするワケとは
雨漏りの原因は1つだけとは限らない!
すべての建物には雨水を外に流す雨仕舞がされています。
雨仕舞が分かっていたら、簡単な雨漏り箇所は一発で見分けることができますが、なかには複数の原因が重なって起こる雨漏りもあります。
そうなってくると調査にも時間がかかりますし、散水調査だけでは突き止められないケースも。
天井に点検口を付けて屋根裏に上ったり、壁に穴を開けて見なければわからないこともあるのです。
雨漏り保証は意味がない!
雨漏り専門業者のなかには、修理後5年間の保証を付けるところもありますが、はっきり言って意味がありません。
先程お伝えした通り、雨漏りの原因は1つとは限らず、修理した後にまた別の原因によって雨漏りが起こることもあるからです。
5年保証を謳っている業者に雨漏りの再発を指摘しても、別の原因なので保証外と言われてしまうことでしょう。
施主側が訴えようとしても莫大な費用がかかってしまうため、結局は泣き寝入りしてしまうケースがほとんどです。
信頼できる雨漏り修理業者の見分け方とは?
雨漏り修理に関しては、もちろん経験豊富で誠実な業者も存在しますが、雨漏り診断士、という肩書がありながら経験の浅い業者が多いのも現状です。
なぜならば、その肩書はペーパーの試験で取ったもので、実際に現場で実績を積んだものとは限らないからです。
依頼した先が信頼できる業者であるかどうかを見極めるために、調査段階で雨漏りの原因を詳しく聞いてみてください。
そこであやふやな回答しか返ってこなかった場合は、経験値の低い業者である可能性が高いです。
また、その雨漏り修理業者のおおもとが何を専門にしている会社か、というのも判断材料のひとつになります。
おおもとが屋根壁の工事を行っていない業種の場合、適切な修理ができない可能性が高いです。
雨漏り修理を依頼する時は、屋根・外壁工事を専門に行なっている業者を選ぶと安心です。
雨漏り修理においては、適切な調査を行い、適切な業者に修理を依頼することがとても重要なのです。
当社では経験豊富なスタッフが直接お客様のところへ伺い、ヒアリングをしたうえで目視調査、散水調査まで徹底的に行なっています。
他社で調査をしてもらって見積りを取ったけど、この内容で本当に大丈夫なの?といった質問でも構いません。
屋根・外壁で気になることがありましたら、富士宮屋根工事店までお気軽にお問い合わせください!
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