のぼらせないで!「無料で屋根を見てあげますよ」と言われたら?
投稿日:2023.6.13 更新日:2024.5.27
富士宮市に限った話ではありませんが、悪質な屋根工事業者による、屋根点検を装ったいわゆる「点検商法」による被害が後を絶ちません。
点検商法の被害に遭われたお客様からのご相談がとても多く、当社でも今年に入ってから10件以上は受けています。
富士宮市のホームページや、国民生活センターでも注意喚起されていますのでチェックしておいてください。
今回は「屋根点検を装った悪質訪問業者」の手口とはどういったものなのか、また、そういった業者が訪問してきたときの対処方法についてお伝えしていきます。
目次
最初の声かけからターゲットにされている?
屋根点検を装った悪質業者は、たいてい次のようなことを言って訪問してきます。
「近くで屋根工事をやっていたら、お宅の屋根がはがれているが見えた」
「無料で屋根の点検をしますよ」
最近ではそのやり方も巧妙化していて、「近くで工事をしているので車を停めさせててほしい」と言ってくることもあるようです。
そこでたいていの人は「いいですよ」と許してしまいますが、その時点で断りにくい人、話を聞いてくれる人と判断されてしまうのです。
実は最初の声かけの時点で、ターゲットの選別がされているのでご注意ください。
よく考えてみると、いきなり訪問してきて車を停めさせてほしいというのもおかしな話です。
例えば当社が屋根工事をする際、ご近所様には数日前に「◯◯様宅 ◯◯工事 ◯月◯日〜◯日頃まで」と記載した書面を持参し、ご挨拶しています。
足場を組まない工事であれば「◯◯さんのお宅で工事をします」といったことを両隣、裏、お向かいの4軒を中心に口頭でお伝えすることもあります。
ご近所様への事前の挨拶回りは、普通の修理業者であれば当たり前にやっていることです。
ですので、「近くで工事をしている」と言っていきなり訪問してくるのは不自然だと思うようにしてください。
悪質訪問業者の断り方
もちろん、訪問してくるすべての業者が怪しいというわけでなく、真面目に営業活動をしている業者もあるかも知れません。
しかし、どんな業者であれ、知らない人をその場で屋根にのぼらせてしまうのはNGです。
話を聞き始めるとだんだん断りづらくなってきますので、早い段階で「身内の修理業者に確認してみる」などと言ってお断りするようにしてください。
「身内に業者がいる」と言うと、たいていの訪問業者は引き下がってくれるはずです。
または、いったん名刺を預かってみて、どのような業者であるかどうかを調べてみる、というのもひとつの手です。
屋根にのぼらせてしまったら?
「屋根がはがれている」と言われたら焦ってしまい、冷静な判断ができずについのぼらせてしまうこともあるかも知れません。
いわゆるオレオレ詐欺と同じような手口ですよね。
しかし、屋根にのぼらせてしまうと、悪質訪問業者の思うツボです。
「棟がカパカパしているので直ぐ修理をしないと飛ばされてしまう」
「瓦がずれているのですぐに修理をしないと雨漏りする」といったことを言ってくるでしょう。
このように「すぐ修理をしないと大変なことになる」と不安を煽るような言い方をするのも悪質業者の特徴です。
しかし、そのようなことを言われても相手にする必要はありません。
「屋根点検業者にこのようなことを言われたので見てほしい」というご相談を受けることはとても多いです。
ところが調査に行っても、特に問題がなく修理の必要がないケースがほとんどなのです。
もっと悪質な業者になると、お客様の目の届かない範囲で棟の釘を抜いたり、瓦屋根の漆喰を壊されたりすることもあります。
実際に、抜かれた釘がそのまま置いてあったり、漆喰が不自然に一部だけ壊されている現場に遭遇したことが何度もあります。
なかには壊すまではいかなくとも、持参した漆喰のかけらを見せて「崩れてますよ」と言ってくる業者も居るようです。
そういった詐欺被害に遭って警察に相談しても、壊された決定的な証拠(動画など)がなければどうにもならず、泣き寝入りをするしかないのです。
屋根点検を装った詐欺被害に遭わないようにするためには、何を言われても冷静な判断をして、とにかく屋根にのぼらせないことが大事なのです。
すぐに契約するのはNG!必ず見積もりの内容を確認しましょう!
仮に回ってきた業者を屋根にのぼらせてしまい、見積もりが出たとしても、すぐに契約するのは絶対にNGです。
例えば「棟がカパカパしていて危険ですよ」と言われた場合は、40万ほどで見積りを出してくるケースが多いようです。
しかし、本当は必要のない工事であったり、相場の倍以上の金額を請求されることが多いのです。
訪問業者から見積りを出された場合は、すぐに契約せずに、他の屋根工事業者にも見てもらって相見積もりを取るようにしましょう。
もし契約してしまったら、クーリング・オフが有効です!
訪問業者に急かさせれて契約までしてしまった、という場合は「クーリング・オフ」が適用されるのでご安心ください。
クーリング・オフは商品の購入に適用されるイメージがあるかと思いますが、屋根工事にももちろん適用されます。
契約後8日以内であれば適用可能ですので、早めに対応するようにしてください。
業者によるクーリング・オフの妨害があったり、本当にクーリング・オフされたか心配、という方は、消費者ホットライン(188)に相談してみるとよいでしょう。
屋根で気になることがあれば、富士宮屋根工事店へ
今回は屋根点検を装った悪質業者の手口や、その対処方法について、注意喚起も含めてお伝えさせていただきました。
繰り返しになりますが、回ってきた業者には絶対に屋根にのぼらせないことです。
のぼらせてはいないけど、業者に言われた屋根のことがどうしても気になる、という場合は当社にお電話をいただいても構いません。
屋根・外壁で気になることがありましたら、富士宮屋根工事店までお気軽にお問い合わせください。
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