屋根塗装のデメリットとは?塗ってはいけない屋根についても解説します! -屋根修理、雨漏り修理、屋根工事、屋根カバー工法、サイディング工事など、富士市、富士宮市、沼津市、裾野市、御殿場市

屋根塗装のデメリットとは?塗ってはいけない屋根についても解説します!

投稿日:2023.10.31

屋根塗装のデメリットとは?塗ってはいけない屋根についても解説します!(1)

当社は屋根工事専門店ですが、屋根塗装はほとんど行っていません。

もちろん、お客様からのご要望があればお見積りはさせていただきます。

ところが実際に受注することが少ないのは、お見積りの段階で塗装によるデメリットをお客様にしっかりとお伝えしているからではないかと思います。

それでは、屋根塗装のデメリットとはいったいどのようなことでしょうか?

屋根塗装の流れとデメリットについて

屋根塗装のデメリットとは?塗ってはいけない屋根についても解説します!(2)

まず始めに、屋根塗装の基本的な流れをお伝えしておきます。

 

1.高圧洗浄機で屋根を洗浄する

2.塗装の下塗りをする

3.塗装の中塗りをする

4.塗装の上塗りをする

 

このように、屋根塗装の際には職人が最低でも4回は屋根にのぼって屋根の上を歩き回ります。

実はこの屋根の上を何度も歩くことが、屋根材の下のルーフィング(防水シート)を傷める原因となるのです。

屋根は一次防水(屋根材)、二次防水(防水シート)という構成になっており、二次防水が機能していないといずれ雨漏りします。

実際、屋根塗装をした後に雨漏りした、とのことで当社にご相談をいただくケースも珍しくありません。

そのため、お客様には「塗装すると雨漏りを引き起こす可能性がある」というデメリットを説明するようにしています。

見た目を良くしたいか、長持ちさせたいかのどちらかをご選択いただくことになりますが、後者を選ばれるお客様のほうが圧倒的に多いです。

それが、当社で屋根塗装を受注することが少ない理由でもあります。

 

塗ってはいけない屋根とは?

 

屋根塗装のデメリットとは?塗ってはいけない屋根についても解説します!(3)

屋根塗装のデメリットはお分かりいただけたと思いますが、それ以前に「塗ってはいけない屋根」というものも存在します。

それはどのような屋根でしょうか?

 

雨漏りしている屋根

既に雨漏りしている屋根に塗装するのはNGです。

雨漏りしている箇所にコーキングをして「防水性を高めるために塗装をしましょう」と言ってくる業者にはご注意ください。

なぜならば、塗料には水はけをよくする効果はありますが、その効果は持って数年で、防水性を高める効果はないからです。

 

塗装を繰り返したスレート屋根

スレート屋根は苔やカビが生えやすいため、見た目を良くするために何度も塗装しているお宅がとても多いです。

それにより、デメリットの項目でもお伝えしたとおり、中のルーフィングはかなりダメージを受けています。

また、塗装を繰り返すと塗料がたまって縁切り(スレートの重なり部分に隙間を開けること)が効かなくなってきます。

そうするとスレートの下に回った水が逃げ場をなくして、雨漏りを引き起こすことになりかねないのです。

 

瓦など塗装の必要がない屋根

基本的に日本瓦(陶器瓦)は塗装が不要です。

陶器の器がいつまでもきれいであるように、半永久的にもつのが日本瓦の特徴だからです。

ただし、モニエル瓦などのセメント瓦は例外で、基材に防水性はなく、表面の防水層(スラリー層)で防水性を保っています。

そのため、いちど塗装をすると表面のスラリー層が無くなるため、何度も塗装を繰り返さなければならないのです。

 

塗装がNGのスレート屋根とは?

先ほど塗装を繰り返したスレート屋根の塗装がNGとお伝えしましたが、一度でも塗っていはいけないと言われているスレート屋根があります。

次にその代表的なものをご紹介します。

 

パミール(ニチハ)

屋根塗装のデメリットとは?塗ってはいけない屋根についても解説します!(4)

 

1996年から20008年頃にかけて、大手外装材メーカーのニチハが製造していた屋根材です。

ノンアスベスト屋根材のはしりでもあるため基材がもろく、施工後10年前後で不具合が発生しはじめます。

屋根材がミルフィーユ状にめくれあがり、パラパラと剥がれ落ちてくるのが大きな特徴です。

 

コロニアルNEO(クボタ:現ケイミュー)

こちらはアスベストが使用禁止になって間もない頃に製造された屋根材で、非常にもろいという欠点があります。

パミールと比較するとまだ基材は強いほうですが、割れやすく、屋根から落ちてきて不具合に気づくというケースがとても多いです。

 

なお、この2種類の屋根材は、屋根業者のあいだでは「塗ってはいけない屋根」として知れ渡っているものです。

ところが、一部の業者は知ってか知らずか、強引に塗装を進めることもあります。

塗った後に雨漏りしても「塗料ではなく基材の問題」と言われて保証されないケースが多いのでご注意くださいね。

 

塗ってはいけない屋根に最適なリフォームとは?

これまで塗ってはいけない屋根について解説してきましたが、それらの屋根に最適なリフォームとはいったいどのような工事でしょうか?

 

屋根葺き替え

先述したパミールのように基材が弱く、野地板まで傷んでいる状態であれば「屋根葺き替え」工事がおすすめです。

古い屋根材を撤去し、新しい野地板、ルーフィング、屋根材を張るため、新築同様の屋根に生まれ変わります。

 

当社で施工した屋根葺き替え工事については、以下の施工事例もぜひご参照ください。

 

静岡県富士市今泉 コロニアル屋根葺き替えおよび外壁カバー工事

静岡県富士宮市下条 セメント瓦葺き替え工事 ドーマーも新しくしました!

 

屋根カバー工事

屋根葺き替え工事がご予算的に厳しければ、屋根カバー工事でもまったく問題ありません。

雨漏りしている場合は、野地板が緩んでビスが入りにくくなっている部分だけに合板をかぶせてカバーするやり方で問題ないと考えています。

そのため、当社でカバー工事をする際の新しい屋根材は、凸凹が目立たない石粒付きガルバリウム鋼板(セネターなど)をおススメしています。

なお屋根カバーは湿気がたまるのでよくない、との意見もありますが、当社で施工したカバー工事で不具合が出たことはいちどもありませんのでご安心ください^_^

 

当社で施工した屋根カバー工事は、以下施工事例をご覧ください!

静岡県富士宮市野中 棟交換ご依頼からのコロニアル屋根カバー工事

静岡県富士宮市弓沢町 コロニアル屋根カバー工事 棟下地にもこだわっています!

 

まとめ

屋根塗装のデメリットとは?塗ってはいけない屋根についても解説します!(5)

今回は屋根塗装のデメリットと塗ってはいけない屋根、またそのリフォーム方法について解説してきました。

屋根塗装を繰り返しているお客様にお話を伺うと、「屋根が長持ちすると聞いて塗装した」と必ず言われます。

ですが、それは間違った情報なのでご注意ください。

屋根塗装は美観をよくするためのものなので、屋根を長持ちさせるためには敢えて「塗らない」選択をすることも必要なのです。

 

当社は何百というお家の屋根を見てきた屋根のプロでもあります。

お見積りの前には必ず現場調査を行い、お客様の屋根の状態、ご予算に合わせたベストなご提案をさせていただいております。

 

屋根のことで気になることがありましたら、富士宮屋根工事店までお気軽にお問い合わせください!

 

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