今回は、富士宮市猪之頭の屋根カバー工法を行いました。
「屋根が腐食していて今にも崩れてきそう」とご相談いただきました。
施工前の状況
軒天の仕上げ材の一部が剥がれており、内部が丸見えになっています。
内部の野地板（構造用合板）や垂木などの構造躯体もかなり腐食しており、劣化が進行しているのがわかります。
劣化した破風にはカビが生えているのがわかります。
こちらは工事が始まって足場を組んでから撮影した写真ですが、屋根の状態を確認すると雑草が生えていました。
軒天・破風・屋根の全てにおいてかなり劣化が進行しているので、軒天・破風の修繕、既存の屋根の上に新しい屋根を施工するカバー工法を提案しました。
軒天・破風の修繕と屋根掃除〜仕上げ材の施工
まずは軒天と破風の修繕を行います。
まずは腐食している箇所を解体していきますが、少し触れただけでボロボロと落ちていきました。
解体作業を進めていると、なんと蜂の巣を見つけました！
今回は、すでに蜂が澄んでいない状態だったので解体とともに取り除きましたが、蜂が住んでいるようなら安全のために専門業者に撤去を依頼すべきです。
腐食していた破風に新しい材料を施工して、補修は完了です。
軒天井にも新しい材料を使って綺麗に補修されました。
次に、防水シートを屋根に施工するために屋根に発生していた苔や雑草を取り除いていきます。
全て取り除くと、他の部分との色の違いがよくわかります。
雑草や苔に含まれていた水分によって他のところよりも劣化が進行している証拠です。
防水シート・桟木の施工
次は屋根に防水シートを施工していきます。
今回使用した防水シートは、PカラーEX+という改質アスファルトルーフィングです。
高い防水性と耐久性を持ちながら比較的安価で、コストパフォーマンスに優れているため、弊社でもよく使っている信頼できる防水シートの1つです。
タッカーという工具を使い、コの字型の針を重ね代をしっかりと確保しながら打ち込み、雨水が入らないよう隙間なく固定しました。
また、今回は屋根材の固定と通気層の確保のために桟木（さんぎ）と呼ばれる細長い木材も施工します。
湿気を溜まりにくくするためにも桟木を使って湿気の通り道も作り、屋根の耐久性を高めていきます。
雨仕舞いと軒天・破風の仕上げ
軒天・破風の仕上げ材を貼る前に、雨水が軒天に侵入しないように水切り金具を施工して雨仕舞いをしていきます。
雨水が屋根の内部を通らずにうまく排水されるように雨仕舞いは非常に重要です。
そして、軒天と破風に新しい仕上げ材を施工していきます。
屋根のカバー工法のように、軒天も既存の仕上げ材の上に重ね貼りしていきます。
破風の仕上げ材も施工します。
軒天と同じアイボリー系の色にしたので、全体的に軽やかな雰囲気が感じられる外観になっていますね。
外壁との色の相性もバッチリです。
トタン屋根を使用した屋根カバー工法
最後はいよいよ屋根のカバー工法です。
今回使用する屋根材は、ブラウン色のトタン屋根です。
トタン屋根とは、薄い鋼板に亜鉛めっきを施した「トタン板」と呼ばれる材料で葺いた屋根のこと。
雨水がしっかりと流れるように「縦葺き」で施工していきます。
最後に屋根の頂上に棟板金を施工したら、今回の工事は完工です。
苔や雑草だらけだった屋根が美しいブラウン色の屋根に生まれ変わりました。
破風と軒天もアイボリー色にしたので、外壁との相性もバッチリです。
施工後の仕上がりを見たお客様は、ガラッと変わった雰囲気に大変驚き、喜ばれていました。
それぞれの詳しい様子は、以下の現場レポートでご覧いただけます。
ぜひ参考にしてみてください。
1.富士宮市猪之頭・カバー工法①腐食と雑草が目立つ屋根を調査
2.富士宮市猪之頭・カバー工法②腐食している軒天・破風の補修と屋根掃除
3.富士宮市猪之頭・カバー工法③雑草だらけだった既存屋根の上に防水シートと桟木の施工
4.富士宮市猪之頭・カバー工法④雨漏り防止のための雨仕舞いと軒天・破風の仕上げ
5.富士宮市猪之頭・カバー工法⑤トタン屋根の本体張り施工〜完工｜雑草で覆われていた屋根と腐食した軒天・破風が美しい状態へ！
屋根がボロボロになっている！など気になる劣化があればご相談ください！
今回のお家のように、周りが自然に囲まれた環境は癒される空間ですが、屋根の劣化を早めてしまう可能性があります。
破風や軒天も、湿気によりボロボロと崩れ落ちてくることもあるでしょう。
屋根に苔や雑草が生えていたり、破風や軒天の劣化が気になる方は、早めにご相談ください。
お客様の予算を考慮した、最適なご提案をさせていただきます。
参考記事はこちら▶︎雨漏りは自然に直る？放置することで起こる5つのリスク
屋根や軒天・破風の劣化が気になるなど、お悩みがある方は早めの点検・補修をおすすめします。
無料現場調査を行なっておりますので、お気軽にご相談ください。
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工事のきっかけ