屋根の縁切りとは?施工方法やしないと起こるトラブルってなに? -屋根修理、雨漏り修理、屋根工事、屋根カバー工法、サイディング工事など、富士市、富士宮市、沼津市、裾野市、御殿場市

屋根の縁切りとは?施工方法やしないと起こるトラブルってなに?

投稿日:2026.5.25

屋根の縁切りとは?施工方法やしないと起こるトラブルってなに?

屋根塗装を検討しているとき、「縁切り」という言葉を業者から言われたり、見積書に記載されていることがあると思います。
初めての塗装工事だと「縁切りってなに?本当に必要なの?」と疑問を抱く方は少なくありません。
あまり知られていない縁切りですが、スレート屋根の塗装において雨漏りや建物の腐食を未然に防ぐために欠かせない作業です。
本記事では、屋根塗装における縁切りとはなにか、その施工方法から縁切りをしなかった場合に起こるトラブルまで詳しく解説します。

 

屋根塗装における縁切りとは?

屋根の縁切りとは?施工方法やしないと起こるトラブルってなに?

縁切りとは、塗料によって塞がってしまった屋根材と屋根材の隙間の塗膜を切る作業のことです。
主にはスレート屋根の塗装工事で必要な作業になります。
スレート屋根の屋根材同士の重なり部分には、数ミリ程度の自然な隙間があり、屋根内部に入り込んだ雨水はその隙間を通じて外へ排出されます。
しかし、塗装工事で塗料を塗るとその隙間に塗料が流れ込んでしまい、乾燥すると固まって隙間を完全に塞いでしまうのです。
その結果、入り込んだ雨水を排水することができず、内部に雨水が滞留し続けることになります。
これによってさまざまなトラブルへとつながってしまうため、雨水の抜け道を作るための縁切りが必要になるのです。

当社の屋根塗装工事については「屋根・外壁塗装」をご覧ください。

 

縁切りの施工方法

屋根の縁切りとは?施工方法やしないと起こるトラブルってなに?

縁切りの施工方法には、「カッターによる手作業」と「タスペーサー工法」の2種類の方法があります。
従来は手作業による縁切りが主流でしたが、現在ではコストと時間を短縮しながら施工できるタスペーサーを使った縁切りが主流です。

 

カッターによる手作業

今まで使われることの多かった縁切り方法は、上塗り塗装が乾いた後にカッターや皮スキと呼ばれるヘラで、固まった塗膜を一つずつ切っていく手作業によるものでした。
手作業で一枚一枚縁切りをおこなうので確実な効果を得られる方法ですが、時間と手間がかかるため工期が長くなり、その分費用も高くなりやすいデメリットがあります。
また、この方法は上塗り後におこなうため、完成した屋根を踏むことになって塗装面を傷つけたり汚したりする恐れもあります。
そのため、現在では次で紹介するタスペーサーを使った縁切りが主流になっています。

 

タスペーサー工法

タスペーサーとは薄いプラスチック製の部材のことで、屋根材の重なり部分に約15cm間隔で挿入していきます。
手作業による縁切りと大きく異なることは縁切りのタイミングで、手作業は上塗り後なのに対して、タスペーサーは下塗り後のタイミングでおこないます。
タスペーサーが物理的に隙間を保持してくれるので、この後に上塗りをおこなっても塗料が隙間を塞ぐことがないのです。
下塗り後におこなうことができるので、完成した屋根を傷つけたり汚したりすることがなく、施工後もそのまま挿入した状態で問題ありません。
また、作業時間も手作業より大幅に短縮することが可能になります。

 

縁切りをしないと起こるトラブルとは?

屋根の縁切りとは?施工方法やしないと起こるトラブルってなに?

屋根塗装の際に縁切りをしなかった場合、以下のようなトラブルが起こる可能性があります。

 

防水シートや下地の腐食

縁切りをせずに屋根内部に水が溜まった状態が続くと、その下にある防水シートや下地材が湿気にさらされ続けます。
その結果、防水シートや下地材の腐食につながってしまい、一度腐食すると強度が著しく低下してしまいます。
最悪の場合は、屋根全体の葺き替えが必要になるケースもあります。

 

カビ・コケの発生と結露

通気性が失われた屋根裏は湿度が上がりやすく、カビやコケの温床になります。
また、内部と外部の温度差によって結露が発生しやすい環境にもなり、結露によって木材の腐食や断熱材の性能低下にもつながります。
また、シロアリが集まりやすくなるため、放置すれば住宅全体の耐久性に影響が及んでしまいます。

 

雨漏り

縁切りをしなかった場合に起こる、最も深刻なリスクが雨漏りです。
雨水の抜け道が塞がれてしまうと雨水の逃げ場がなくなり、屋根内部へ水が滞留してしまいます。
そして、この雨水は毛細管現象と呼ばれる現象によって、細い隙間を逆流するように広がっていきます。
すると、やがて下地や防水シートを越えて室内にまで浸入してしまい、気づいたときには雨漏りが発生して被害が広範囲に及んでいることも珍しくありません。
その結果、大規模な補修が必要になるケースもあります。

 

縁切りが不要なケース

屋根の縁切りとは?施工方法やしないと起こるトラブルってなに?

スレート屋根の塗装では縁切りをおこなうのが基本ですが、すべての屋根で縁切りが必要というわけではありません。
縁切りが不要なケースについてきちんと把握しておきましょう。

 

屋根の勾配が急な場合

屋根面の傾きが強い急勾配な屋根では、雨水が自然と流れ落ちやすくなります。
そのため、塗料も溜まりにくく雨漏りのリスクは低いと判断され、縁切りなしで対応できることがあります。
ただし、急勾配でも毛細管現象のリスクが全くないわけではないため、業者の適切な判断が必要です。

 

隙間が十分にある場合

年数が経過したスレート屋根では、日射の影響で屋根材が反り上がることがあります。
このように隙間があって水の通り道が既に確保されていれば、雨水を排水することができて塗料も詰まりにくいため、縁切りが必要ない可能性があります。
タスペーサーを使用した施工などでは、塗装前から適切な隙間が維持されているケースも多くあります。
ただし、同じ屋根でも状態が異なる箇所もあるため、各面ごとに確認が必要です。

 

スレート以外の屋根材

縁切りが必要なのは、主にコロニアルなどのスレート系屋根材になります。
日本瓦や金属屋根、トタン屋根などはもともと隙間が構造的に確保されているか、塗装自体が不要なため縁切りは必要ありません。

 

当社では屋根や外壁における様々な工事をおこなっております。
詳しくはこちら「屋根・外壁工事メニュー」をご覧ください。

 

まとめ

屋根塗装における縁切りは、スレート屋根の隙間を確保し、雨漏りや腐食といった深刻なトラブルを防ぐために欠かせない工程です。
施工方法はカッターによる手作業とタスペーサー工法があり、現在はタスペーサー工法が主流になっています。
縁切りが省略されてしまうと、数年後に大規模な工事が必要になるケースもあるため、縁切りが適切におこなわれているかをしっかり確認することが大切です。
ただし、勾配や屋根材の状態・種類によっては不要なケースもあるため、専門業者への相談が重要になります。 

*K*

当社では無料診断をおこなっておりますので、ぜひご利用ください。
無料診断については、「屋根・外壁の無料点検について」からご確認ください。

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